抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)は,種子島宇宙センターから打ち上げられ,GPS信号を用いて国際宇宙ステーション(ISS)に近づくと,ISSの宇宙飛行士がロボットアームを使ってHTVを掴まえ,ISSに結合して補給物資を搬入し,不要物資をHTVに搬出して,作業が完了するとHTVは大気圏へ再突入して燃焼廃棄される。これら一連のHTV運用管制は筑波宇宙センター,種子島宇宙センター,ヒューストンの3局連携で行われる。本稿では,まず,運用管制は,短い時間に多くの運用管制員からの情報を全て吸い上げて,全体を考え,連携しながら判断を下す作業であり,それが瞬時に生死を分ける緊張を強いられるが煩瑣で面倒な作業であることを述べた。さら,HTV訓練で役立った国際間の閉ループシミュレータの開発について紹介し,運用管制作業の訓練としては,何千ケースもの不具合のトレーニングとシミュレーションを反復することが重要で,それのみが緊急事態への対処能力をつけることを述べた。