抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インテグレーターとは,航空会社とエアフレイトフォワーダーの機能を併せ持つ業態で,国境を隔てた地点間でモノを翌日に調達・配送できる。ハブアンドスポークシステムのグローバル展開を典型的戦略とするが,何故公共的性格を有する空港を私的企業がハブ空港として占有的に利用できるのか。この問題意識に基づき,米国における航空物流システムの生成・発展過程に関する研究の一環として,米国空港システム特性を検討した。空港整備事業および空港分類について確認した後,特性としての空港の所有・運営形態,資本投資の財源,航空会社との契約関係(ターミナルやゲートの賃貸・リースを含む)を考察した。米国空港システムは3つの特性,1)空港の州・地方による公的所有,2)空港規模に比例した投資資本に占める航空債発行シェアの増加:大規模空港の財政力強化と自立,3)航空会社との空港使用契約:支配権条項に基づく航空会社の設備投資決定における役割の増大,が相互依存的に作用し合って著しい発展を遂げた。地方自治体による所有は地元経済の発展を求めた航空会社誘致に繋がり,航空会社との関係が固定化し,空港はハブ化する。空港の所有・運用形態は一般財源費の発行と結びついており,歳入債発行時に運営収入の安定化・極大化が求められるため,航空会社との関係は固定化する。