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J-GLOBAL ID：201202239561217270   整理番号：12A0830308

人工腐食曝露装置を使った黄砂による金属腐食-リン青銅・アルミニウム鋳物-

著者 (5件)： 鳥山成一 (富山高専) ,  松田渉 (富山高専) ,  野村拓哉 (富山高専) ,  森山拓実 (富山高専) ,  中谷訓幸 (富山大 大学院理工学研究部)
資料名： Journal of Ecotechnology Research  (Journal of Ecotechnology Research)
巻： 16  号： 3/4  ページ： 113-120  発行年： 2012年03月26日 
JST資料番号： L7759A  ISSN： 1881-9982  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2002年は大気内の環境基準が対象にする浮遊粒子状物質の濃度が大気質基準を超過する大規模な黄砂が日本に飛来した。近年はエアロゾルによる公衆衛生や公害問題が注目を集める為,酸性雨や黄砂が彫刻や建築物など文化財に及ぼす影響を評価した。文化財に汎用するリン青銅とアルミニウム鋳物から溶出する金属イオンを人工腐食曝露装置で評価した。曝露条件は霧+ガス,霧+ガス+エアロゾル,人工酸性雨+ガス+エアロゾルに改変し,黄砂が存在する/しない条件で比較した。リン青銅に含有するケイ素は黄砂が存在すると溶出量が増加し,黄砂はケイ素の溶出速度を促進した。此に対しリン青銅に含有する銅は溶出量が低減し,アルミニウム鋳物に含有する銅は黄砂の有無に影響を受けなかった。

シソーラス用語： 粒状物汚染 ,  浮遊粒子状物質 ,  *酸性雨 ,  湿性沈降 ,  *腐食試験 ,  曝露試験 ,  リン青銅 ,  鋳物 ,  アルミニウム ,  金属イオン ,  公害計測 ,  霧 ,  *黄砂 ,  相乗作用 ,  古建築 ,  金属腐食 ,  溶出試験【化学物質】
準シソーラス用語： 文化財

分類 (2件)： 粒状物調査測定  (SB03060E) ,  腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (22件)：

• 1) 腐食防食協会偏;材料環境学入門,丸善,11-16,107,109, 73-175, 175-176, 1993.
• 2) 古明地哲人,門井守夫;大気汚染による金属腐食の研究(I)-炭素鋼一ケ月曝露試験-,大気汚染学会誌,22, 44-51, 1987.
• 3) 鳥山成一,坂森重治,荒川久雄,島田博之;富山県におけるエアロゾルに関する研究(第4報),富山県公害センター年報17,90-117,1989.
• 4) 辻野喜夫,岡憲司,浅田眞吾,佐藤幸弘,袖岡孝好;大気汚染による金属腐食,大阪府公害監視センター所報,12,17-36,1990.
• 5) 北瀬勝,酒井哲男,大場和生,古賀真紀子;銅腐食生成物の可溶性成分について,名古屋市環境科学研究所報,23,9-15,1993.

タイトルに関連する用語 (8件)： 人工 ,  腐食 ,  曝露 ,  黄砂 ,  金属腐食 ,  リン青銅 ,  アルミニウム ,  鋳物