文献

J-GLOBAL ID：201202239636481785   整理番号：12A0368675

デトネーション伝播時のセル模様に関する研究

A Study on Cellular Pattern in Detonation Propagation

著者 (4件)： 石井一洋 ,  森田孝治 ,  沖津裕太 ,  片岡秀文 (釧路工高専)
資料名： 日本燃焼学会誌  (Journal of the Combustion Society of Japan)
巻： 54  号： 167  ページ： 33-40  発行年： 2012年02月15日 
JST資料番号： Z0837A  ISSN： 1347-1864  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的は,煤膜上のセル模様の形成機構について実験的に調べること,また煤膜法以外のセル構造記録方法を探すこととした。煤粒子ならびにCaCO₃粒子,フライアッシュ,Al₂O₃粒子,感熱紙を用いてデトネーションの伝播時のセル模様について実験的に,調べ,その形成機構について考察を行った。その結果,以下の知見が得られた。煤膜上でセル模様を構成する白い輪郭線の部分は,局所的に煤粒子が取り除かれている。煤粒子以外のCaCO₃粒子,フライアッシュ,感熱紙を用いることでもセル模様を記録することできる。幅広い実験条件に対応して明確な記録が可能という点で,煤粒子の使用がセル模様の記録に最も適している。粉体層引張破断強度と流れによるせん断応力との比較よリ,粒子の飛散条件を示すことができるが,セル模様を構成する白い輪郭線に於ける粒子飛散は,流れのせん断応力だけでは説明できない。感熱紙上のセル模様は,衝撃波三重点近傍からの伝熱量が他の領域よりも多いために形成されるが,混含気条件と感熱紙の変色閾値が合致しないとセル模様の記録が難しい。

シソーラス用語： *デトネーション ,  デトネーション波 ,  *波動伝搬 ,  煤 ,  *セル構造 ,  固体粒子 ,  感熱記録 ,  紙 ,  機構 ,  炭酸カルシウム ,  フライアッシュ ,  アルミナ ,  *図形 ,  画像分析 ,  粉体層 ,  引張強さ ,  破断強さ ,  剪断応力 ,  飛散 ,  衝撃波 ,  三重点 ,  変色 ,  閾値
準シソーラス用語： 形成機構 ,  *模様 ,  輪郭線追跡

分類 (2件)： 燃焼理論  (XE04020H) ,  反応工学,反応速度論  (XE01020M)

引用文献 (24件)：

• SHCHELKIN, K. I. Gas dynamics of combustion. 1965, 30-36
• STREHLOW, R. A. Combust. Flame. 1968, 12, 81-101
• LEE, J. H. S. Astronautica Acta. 1969, 14, 565-584
• KREHL, P. Shock Waves. 1991, 1, 3-15
• LEE, J. H. S. The Detonation Phenomenon. 2008, 159-160

タイトルに関連する用語 (5件)： デトネーション ,  伝播 ,  セル ,  模様 ,  研究