文献

J-GLOBAL ID：201202240502708170   整理番号：12A1180581

多孔質砂岩中に存在する低孔隙率の葉理面が超臨界CO₂流動に与える影響:弾性波速度による検討

The Effect of Lamina on Super Critical CO₂ Behavior in Porous Sandstone: Investigations from Elastic Wave Velocity

著者 (7件)： 北村圭吾 (地球環境産業技術研究機構) ,  北村圭吾 (九大 カーボンニュートラル・エネルギー国際研) ,  XUE Ziqiu (地球環境産業技術研究機構) ,  千代延俊 (地球環境産業技術研究機構) ,  山田達也 (京大 大学院工学研究科) ,  山田達也 (国際石油開発帝石) ,  西澤修 (地球環境産業技術研究機構)
資料名： Journal of MMIJ  (Journal of MMIJ)
巻： 128  号： 8/9  ページ： 511-518  発行年： 2012年08月25日 
JST資料番号： F0463A  ISSN： 1881-6118  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,貯留層内部のこうした小規模不均質構造がCO₂の流動にどのようにかかわっているかを明らかにするため,低孔隙率の葉理面を持つ多胡砂岩を用いたCO₂注入試験を行い,弾性波速度(P波速度)の変化から葉理面がCO₂の貯留特性に及ぼす影響を調べた。またTOUGH2によるコアスケールの流動シミュレーションを行い,CO₂飽和度分布を求め,この経時変化の結果と実験によるP波速度変化の結果を基に,CO₂波動と層位トラップに低孔隙率の葉理面が与える影響について考察した。結果は,葉理面のような小規模な孔隙率の不均質構造がCO₂やCO₂飽和水の流動に強い影響を与え,不均質なCO₂分布パターンを形成する主要因となる可能性がある事が明らかになった。このような検討結果は,シール層以外にもCO₂のバリアとなる構造が貯留層内部に存在していることを意味し,貯留層のCO₂飽和度分布から計算される貯留ポテンシャル量の評価結果に影響すると考えられる。

シソーラス用語： *二酸化炭素固定化 ,  多孔性 ,  砂岩 ,  空隙率 ,  弾性波速度 ,  飽和度 ,  *二酸化炭素 ,  *地下貯蔵 ,  P波【地震波】

分類 (1件)： 環境問題  (SA01020V)

引用文献 (17件)：

• XUE, Z. Journal of Geography. 2008, 117, 734-752
• TANASE, D. Journal of MMIJ. 2008, 124, 50-60
• XUE, Z. Exploration Geophys. 2004, 35, 25-32
• MITO, S. Proc. 10th International conference on Greenhouse Gas Control Technologies (GHGT-10), (Amsterdam). 2010
• KIM, J. Geophys. Exploration Geophys. 2011, 42, 58-68

タイトルに関連する用語 (6件)： 多孔質 ,  砂岩 ,  孔隙率 ,  超臨界CO2 ,  流動 ,  弾性波速度