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J-GLOBAL ID:201202241877472021   整理番号:12A0676853

細胞核内転写因子の輸送に対するオリゴアルギニン(3R)を使用したタンパク質導入法

A protein transduction method using oligo-arginine (3R) for the delivery of transcription factors into cell nuclei
著者 (14件):
資料名:
巻: 33  号: 18  ページ: 4665-4672  発行年: 2012年06月 
JST資料番号: C0964B  ISSN: 0142-9612  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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ポリ-アルギニンおよびHIV TATペプチドなどの細胞透過性ペプチドを用いたタンパク質導入は,タンパク質,ペプチド,siRNAおよび生理活性物質を輸送するために広く使用されている。ポリアルギニンペプチドはアルギニン残基数に依存する様式でタンパク質を導入し,3アルギニン(3R)などのオリゴペプチドは無効であると考えられている。本稿では,3R-融合タンパク質は効果的に輸送され,ピレン酪酸塩,芳香族疎水性部分を担体する対イオンにより共同処理した細胞で機能化されることを示す。小さな3Rはピレン酪酸塩なしで神経膠腫細胞中に導入され,一方,オリゴアルギニンはピレン絡酸塩を用いて効果的に輸送された。3Rと融合した緑色蛍光タンパク質の増強(eGFP)は,初代培養細胞や浮遊細胞などの様々な種類の細胞にピレン酪酸塩の存在下で効率的に輸送された。3Rと融合したp53(3R-p53)は,ピレン酪酸塩なしで神経膠腫細胞に輸送されたが,核内に移行することはできなかった。対して,ピレン酪酸塩と共存適用した際,3R-p53は神経膠細胞の核で観察された。R-p53は, ピレン酪酸塩および11R-p35よりも輸送効率が悪いが,その転写活性は11R-p35のそれよりも高かった。また,ピレン酪酸塩および3R-p53の単回投与は,癌細胞の増殖を有意に阻害した。これらの結果は,ピレン酪酸塩とオリゴアルギニン(3R)を使用したタンパク質導入は機能的転写因子の輸送および癌治療の有望な方法に対する良いツールであることを示唆する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (4件):
分類
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腫ようの実験的治療  ,  神経系の腫よう  ,  細胞膜の輸送  ,  生物学的機能 
物質索引 (1件):
物質索引
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