抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1999年のブダペスト会議において「科学と科学知識の利用に関する世界宣言」がなされ,科学が社会に対して果たすべき役割が明確に謳われた。日本では,2006年度からの第3期科学技術基本計画において科学技術の社会性が課題化され,アウトリーチ活動の実践を促した。地震学におけるアウトリーチ活動は,1995年の阪神・淡路大震災にその発端を見ることができ,ハザードマップの作成や緊急地震速報の開発などに一定の成果を知ることができる。一方で,社会からの地震学への期待は,常に「地震予知」への役割が大きく,地震学の実態との乖離が生じている。地震学に対する社会からの信頼を築くためには,正確な実態,すなわち等身大の地震学を指し示す必要があり,それこそが地震学におけるアウトリーチの使命である。