抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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平成23年4月10日にさいたま市で発生した準耐火造3階建て大規模倉庫兼作業所1棟(延べ面積19,064m
2)の全焼火災につき,覚知から鎮火まで59時間を越える消防活動を要した火災の出火原因の究明を行った結果を示した。主な内容として,1)火災概要,2)発見・通報状況,3)消防活動状況,4)建物状況,5)自動火災報知設備,6)建物防火区画,7)上階への延焼経路,8)出火箇所の特定,9)出火原因などである。1)では,建物の概要,死傷者なし,消火用設備等の設置状況などを示した。2)では,倉庫北側の住民による発見・通報状況を示した。3)では,消防活動状況として,出場車両台数・延べ人員,出場車両状況,現場到着時の状況などを示した。4)では,建物状況として,アパレル製品の入荷,検品,仕分け,保管,出火業務などを行っている状況,1~3階の使用状況などを示した。5)では,自動火災報知設備などの詳細な状況を示した。6)では,1~3階の防火シャッターの設置状況,防火・防煙スクリーンの設置状況,建物防火区画などの状況を示した。7)及び8)では,上階への延焼経路,出火箇所の特定につき消防隊の消火活動中の確認事項,焼損を免れた事務所内のGR型光電アナログ式受信機の信号受信履歴などからの検証状況を示した。9)では,出火箇所が14区画内北側と特定された時点で出火原因調査が行われ,1階の14区画北東の柱の2口埋設コンセントに差し込まれた3線コードであると結論付けされたことを示した。
