抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年7月に一部の地域を除き地上デジタル放送への移行が完了し,各家庭でハイビジョンの高画質映像を受信できるようになった。またブロードバンドの普及に伴い,データ放送やインターネットとの連携機能を使った通信・放送連携サービスも普及してきた。ネットワーク機能を搭載した液晶テレビには,より利便性の高い機能が求められているが,宅内にあるAV(Audio Visual)機器間の相互接続が課題の一つであった。相互接続のための技術としては,AV/C(Audio Video Control)プロトコルを利用したIEEE1394(iLink)と,TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)系のネットワークを利用したDLNA(Digital Living Network Alliance)が代表的である。とりわけTCP/IP系のネットワークは,スカパーJSAT社が運営する日本最大のハイビジョン放送サービスの録画方式にも使われるなど,パソコン機器からAV機器へと適用範囲が拡大している。本稿では,まず宅内機器連携を実現するための機能要件について説明する。その後,当社が開発した宅内機器連携技術の具体例として,AV機器間の連携技術及び携帯端末を利用したAV機器の連携制御技術について述べる。今回,AV機器間の連携技術としては,業界標準となっているDLNAガイドラインをベースに,組み込み機器向け映像配信ミドルウェアを構築した。映像配信ミドルウェアは映像配信時のバッファリング制御技術を開発したことによって,映像配信装置側で安定してデータの供給が行え,高品位の映像表示が可能になるという効果が得られた。また携帯端末を利用したAV機器の連携制御技術として,携帯端末のアプリケーションを使って,AV機器を操作する遠隔操作技術を開発した。この開発成果によって,従来のリモコンより操作性が向上し,直感的な操作が可能になった。(著者抄録)