抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新生産システムの「戦略的木材流通・加工体制整備事業(2006~2008年)」により,個別の民間製材工場にも施設整備補助が実施されたこと,さらに,それに引き続いて「緑の産業再生プロジェクト(2009~2011年)」によって,同様の補助が実施されるようになったことなどを背景に,国産材製材工場の設備投資が活発化している。本論文では,新生産システムの熊本・大分両圏域モデルの事例を中心に,近年の国産材製材工場の経営展開について整理するとともに,国産材製材品の市場拡大の到達点と今後の課題について考察した。国産材製材工場の近年の動きとしては,1)これまで国産材の主力製品であった正角類を中心に乾燥材供給体制を整備する方向と,2)これまで外材に席巻されてきた間柱や野縁,集成材用ラミナ,ツーバイフォー材などの小割類の乾燥材供給体制の整備,の2つの方向への展開が見られる。しかし,こうした展開は限定された地域,工場に見られるものであり,素材の供給不安が制約要因の1つとなっている。(著者抄録)