抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年3月の東日本大地震により多く漁業にも多くの被害が出た。本稿はJSTの社会技術研究開発センターが公募した東日本大震災支援プログラムで採択された「大型マイクロバブル発生装置」により,岩手県大船渡湾で実施した水質浄化の結果について紹介する。本プログラムには4高専が参加し,湾内の深度6~8mに特別開発の小型軽量のマイクロバブル発生装置を104機設置し,日量150m
3のマイクロバブルを発生させた。マイクロバブルの大量発生から3箇月でマイクロバブル装置付近のカキは約2倍の成長を遂げ,無放卵カキ(バージンオイスター)が新たに出現し,また無放卵カキは常識に反し,冬場でも成長を継続した。この原因については,先に広島湾でマイクロバブルによるカキの血流促進を誘起することが確認されていることから,大津波による漁場改善とマイクロバブルの相乗効果によって出現した現象と考えるが,その正確な理由は不明である。