文献

J-GLOBAL ID：201202249981302481   整理番号：12A0623453

高いターンオーバ頻度と持続性を有する高効率超分子CO₂還元光触媒の開発

Development of highly efficient supramolecular CO₂ reduction photocatalysts with high turnover frequency and durability

著者 (6件)： TAMAKI Yusuke (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN) ,  WATANABE Katsuhiro (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN) ,  KOIKE Kazuhide (National Inst. Advanced Industrial Sci. and Technol., Tsukuba, JPN) ,  INOUE Haruo (Tokyo Metropolitan Univ., Tokyo, JPN) ,  MORIMOTO Tatsuki (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN) ,  ISHITANI Osamu (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN)
資料名： Faraday Discussions  (Faraday Discussions)
巻： 155  ページ： 115-127  発行年： 2012年 
JST資料番号： C0377A  ISSN： 1359-6640  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 触媒単位としてレニウム(I)ビスカルボニル錯体([Re^I(N^∧N)(CO)₂(PR₃)₂]; N^∧N=4,4′-ジメチル-2,2′-ビピリジン,R=p-FPh,Ph,OEt)を含む新規Ru(II)-Re(I)超分子光触媒を合成した: Ru-Re(FPh),Ru-Re(Ph),Ru-Re(OEt)。これらの錯体が広い範囲の可視光照射によりCO₂をCOに還元する光触媒として働くことを見いだした。その光触媒活性はReサイト上のリン配位子(PR₃)によって強く影響を受けることが分かった。とくに,Ru-Re(FPh)は優れた光触媒活性を示した。例えば,ターンオーバ数(TN_CO)は207,CO生成の量子収率(Φ_CO)は0.15で,CO₂がCOに還元される速さ(ターンオーバ頻度; TF_CO)はもっとも速く,281h^-1であった。この光触媒反応において移動する電子の均衡関係を明らかにし,CO生成に必要な2個の電子は還元剤1-ベンジル-1,4-ジヒドロニコチンアミド(BNAH)による励起Ru光増感剤単位の連続する2つの逐次的還元消光過程から供給されることを見いだした。

シソーラス用語： *光触媒 ,  *改質 ,  二核錯体 ,  *ルテニウム錯体 ,  *レニウム錯体 ,  *カルボニル錯体 ,  ターンオーバー数 ,  電子移動 ,  *接触還元 ,  配位子効果 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族化合物 ,  カルボアミド ,  無機酸エステル ,  有機リン化合物
準シソーラス用語： *二酸化炭素改質

分類 (3件)： 光化学反応  (CB08020F) ,  均一系触媒反応  (CB06090Q) ,  第6族,第7族元素の錯体  (CE01080F)

物質索引 (5件)： 4,4′-ジメチル-2,2′-ビピリジン ,  BNAH ,  トリエトキシホスフィン ,  トリス(4-フルオロフェニル)ホスフィン ,  トリフェニルホスフィン

タイトルに関連する用語 (8件)： ターンオーバ頻度 ,  持続性 ,  高効率 ,  超分子 ,  CO2 ,  還元 ,  光触媒 ,  開発