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J-GLOBAL ID:201202251494129973   整理番号:12A0734729

3つの標準堆積物質のオスミウム濃度及び187Os/188Os比

Osmium concentrations and 187Os/188Os ratios of three sediment reference materials
著者 (6件):
資料名:
巻: 46  号:ページ: 143-149  発行年: 2012年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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産総研地質調査総合センターにより保障された標準堆積物質JSd-3,JMS-1,JMS-2について,同位体希釈法とともに負イオン表面電離型質量分析法を用いて(ID-N-TIMS)187Os/188Os比及びオスミウム濃度を分析した。本研究で用いた化学的手順はカリウス管分解に基づいており,四塩化炭素抽出を組み合わせてOsを分離した。JSd-3,JMS-1,JMS-2で得られた187Os/188Os比はそれぞれ0.941~1.149,0.3894~0.465,0.747~0.848であり,Os存在度はそれぞれ27.07~39.32ppt,80.8~106.6ppt,281~317.2pptであった。試料間での変動はおそらくソース及び堆積環境の違いを反映している。Os同位体比及び存在度は個々の試料中で変化する。Os濃度及び同位体比の相対的な95%信頼区間はそれぞれJSd-3で13%及び6.2%,JMS-1で15%及び9.8%,JMS-2で4.3%及び4.2%であった。こうした変動はおそらく,それぞれの標準物質の元の岩石の不均一性を反映している。JSd-3の低い濃度及び高い同位体比は,おそらく元の岩石が低いOs存在度と高い187Os/188Osを持つ大陸成分に由来するためであろう。都市化した立地からの沿岸堆積物であるJMS-1では人為起源Osのインプットが推定され,高いOs含有量と相対的に低いOs同位体比を持つ。遠洋性粘土であるJMS-2における非常に高いOs濃度と高い187Os/188Osは,海底に堆積したMn-Fe水酸化物への海水のOsの捕集を反映している。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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同位体地質学 
引用文献 (36件):
  • Burton, K. W., Bourdon, B., Birck, J.-L., Allegre, C. J. and Hein, J. R. (1999) Osmium isotope variations in the oceans recorded by Fe-Mn crusts. Earth Planet. Sci. Lett. 171, 185-197.
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  • Hattori, Y., Suzuki, K., Honda, M. and Shimizu, H. (2003) Re-Os isotope systematics of the Taklimakan Desert sands, moraines and river sediments around the Taklimakan Desert, and of Tibetan soils. Geochim. Cosmochim. Acta 67, 1195-1205.
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