抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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食品のテクスチャーは消費者にとって重要な官能特性であるが,フレーバーや外観に比べて見逃され易い。食品には,フレーバーはマイルドだがテクスチャーがはっきりしているプディングやポテトチップのようなものと,テクスチャーに特性のないものと2タイプがある。食べる際,咀嚼と唾液分泌でボーラスができ,嚥下するが,テクスチャーは咀嚼に大きく影響し,テクスチャーの知覚とボーラス形成に影響する。口中の複雑なプロセスでフレーバーが徐々に放出される現象は食品のテクスチャーに依存している。2011年10月福岡で開催された国際多感覚研究フォーラムで,横浜国大K.Okajima氏らが開発したオーグメンテッドリアリティシステムによる味覚とフレーバーに対する食品テクスチャーの影響に関する報告について紹介した。またAppetite誌2011年12月号記載のオランダTI Food & Nutritionの研究者による官能特性と乳製品の飽食感との関係に関する研究について紹介したほか,J.Agri.& Food Chem.誌2011年5月号記載の脈動-誘導の味覚増強効果に関する研究について紹介した。