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J-GLOBAL ID：201202252733257365   整理番号：12A0743392

重いクォーク物理の進展-QCDと量子力学系ポテンシャルの対応-

A Progress in Heavy Quark Physics: Quantum Mechanical Heavy Quark Potential from QCD

著者 (2件)： 駒佳明 (沼津工高専) ,  駒美保 (沼津工高専)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 67  号： 5  ページ： 325-332  発行年： 2012年05月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 重いクォークの物理に関して精密な実験データが精力的な研究により蓄積されている。既知のクォーコニウムに加えて,従来のクォーコニウムの描像では説明が困難なエキゾチックな粒子が次々と発見されるなど,最近の重いクォークの物理の進展はめざましい。現象論的方法やクォーク模型に基づく分類など,様々な手法による研究が盛んに行われている中で,重いクォークの物理を量子色力学(QCD)に基づいて系統的に理解することは,ハドロン物理において重要な課題である。本稿では,QCDに基づいたクォーコニウムの研究のうち,QCDの有効場の理論であるポテンシャル非相対論的QCDの導出と,それに含まれる相対論的補正項を含む重いクォーク間ポテンシャルの格子QCD数値シミュレーションを用いた非摂動論的な決定について,最近の成果を含めて解説する。(著者抄録)

シソーラス用語： *重いクォーク ,  重いクォーク有効理論 ,  *量子色力学 ,  *クォーコニウム ,  エキゾチック原子 ,  クォーク模型 ,  場の理論 ,  相対論的効果 ,  シミュレーション ,  対称性 ,  フレーバー ,  *場の量子論
準シソーラス用語： ゲージ対称性 ,  格子QCD ,  数値シミュレーション ,  有効場の理論

分類 (1件)： 強い相互作用の模型  (BF02040W)

引用文献 (28件)：

• 1) BRAMBILLA N. CERN Yellow Report. (2004) vol.71, p.1534.
• 2) BRAMBILLA N. Eur. Phys. J. C. (2011) vol.71, p.1534.
• 3) BACCI C. Phys. Rev. Lett.. (1974) vol.33, p.1408.
• 4) ADACHI I. Phys. Rev. Lett.. (2012) vol.108, p.032001.
• 5) NAKAMURA K. J. Phys. G. (2010) vol.37, p.075021.

タイトルに関連する用語 (6件)： 重いクォーク ,  物理 ,  進展 ,  QCD ,  量子力学 ,  ポテンシャル