抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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スーパハイビジョン級の超高精細動画像符号化システムの小型化・経済化には,探索の高精度・高効率化に加え探索処理の高並列化にも対応できる動き検出法の実現が必要不可欠である。本論文では,その両立実現にむけて,方向別拡張テンプレート8種の動きを可変サイズの正方形パターンで追跡する一次探索の結果と既検出ベクトルからの予測とにより得る最大13種の候補ベクトルを,二次,三次の3×3の追跡型正方形パターン探索で絞り込む階層構成の粗密探索法に階層なしの追跡型動き探索を組み合わせる動き検出法を提案している。また,H.264参照ソフトウェアJM11.0に組み込み,SD,HD標準画像シーケンスに対し±384の探索範囲までの性能をUmHexagonS,EPZSと比較し,次の2点が両立されることを明らかにしている。1)演算器・メモリ間のデータ転送速度の比例的な増大要因で高並列化の制約となる候補近傍探索数が,候補数の小さいUmHexagonSの1/8以下に抑えられる。2)差分絶対値演算回数を同等以下に低減しながら,探索精度に優れるEPZSと比べ,ビットレートが0.4%増,PSNRが0.01dB減程度と符号化効率低下を最小限に抑えられる。(著者抄録)