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J-GLOBAL ID：201202256770280844   整理番号：12A0682400

墓石模型の振動台実験による動的挙動特性及び転倒・落下限界の把握

Investigation of Dynamic Behavior Characteristics and Overturning Criteria by the Shaking Table Tests of Miniature Gravestones Models

著者 (3件)： 古川愛子 (京大) ,  三輪滋 (飛島建設 技研) ,  大塚久哲 (九大 大学院工学研究院)
資料名： 東濃地震科学研究所報告  (Report of Tono Research Institute of Earthquake Science)
号： 30  ページ： 35-40  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： L5726A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地震による墓石の転倒・落下から地震動強さが推定されるが,そのために転倒基準が利用される。転倒基準には,Westの静的基準,及び,Housnerの動的基準があり,これらの支配メカニズムはロッキングである。さらにこの他に,滑動の影響を組み入れた転倒基準もある。筆者らは,振動台実験を行い,その結果と上記の転倒基準とを比較した。墓石は,1/5,及び2/5の縮小モデルを用いた。平均摩擦係数はそれぞれ,0.554,0.678である。入力は正弦波とし,周波数は1~5Hzとした。実験結果から,墓石の高さ幅比が大きく振動数が高いほどロッキング優位となり,高さ幅比が小さく振動数が低いほど滑動優位となることが分かった。また,高さ幅比と振動数だけではなく,寸法も影響すること,転倒基準よりも小さい加速度で転倒する場合もあることが判明した。

シソーラス用語： *地震動 ,  振動 ,  滑り ,  振動数 ,  加速度 ,  模型試験 ,  *転倒 ,  アスペクト比 ,  墓地 ,  *石材
準シソーラス用語： ロッキング ,  墓石

分類 (1件)： 地震学一般  (DC03020A)

引用文献 (5件)：

• 1)翠川三郎,藤本一雄:墓石の転倒調査から推定した兵庫県 南部地震の際の神戸市およびその周辺での震度分布,日本 建築学会構造系論文集,Vo1.480, pp.111-ll8,1996.
• 2) J. Milne: Experiinents in Observational Seismology, Transczctions of the Seismological Society of lapan, Vo1.3, pp.12-64,1881.
• 3) George W. Housner: The Behavior of lnverted Pendulum Structures During Earthquakes, Bulletin of the Seismological of America, Vol.53, No.2, pp.403-417.1963.
• 4) 古川愛子,大塚久哲,三輪滋,小野達也,墓石の地震時転倒基準の提案および適用性の検証土木学会地震工学論文集,Vo1.30, pp. 544553,2009年l0月.
• 5) 日本石材産業協会:地震に強いお墓の報告書実験編,2006.

タイトルに関連する用語 (8件)： 墓石 ,  模型 ,  振動台実験 ,  動的挙動 ,  転倒 ,  落下 ,  限界 ,  把握