抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中学生が化学変化を学習する前に原子の相対的な重さと大きさを実感することができるモデル教材(モデル教材)を開発し,中学校理科の授業で試用することで有効性を検討した。モデル教材には,直径20mmから150mmまでの発泡スチロール球を使用し,個々の原子の重さと原子半径のモデル教材球形に調整し,2つに割れる球形の内部に元素記号と電子配置を示した。モデル教材の「個々の原子の大きさや重さ」と「原子の大きさの周期性」に着目した使用法を説明した。モデル教材が「原子はそれぞれ固有の重さと大きさをもつこと」を理解させる上で有効かを,中学2年生160名の「実験群」と「対照群」を対象に調査した。授業後のアンケートと授業で使用したワークシートの内容を基に,両群を比較し検討した。アンケートからは,実験群の方が対照群よりも授業内容に肯定的な回答した生徒が,有意に多かった。ワークシートの自由記述からは,周期表における元素の周期性や電子配置の規則性について興味を持っている様子が読み取れた。また,モデル教材そのものが生徒に好意的に受け取られている様子が分かった。