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J-GLOBAL ID:201202258908199515   整理番号:12A1573112

ATモチーフ結合因子1(ATBF1)は胚の脳において高度にリン酸化され,カルパイン1による切断から保護される

AT motif binding factor 1 (ATBF1) is highly phosphorylated in embryonic brain and protected from cleavage by calpain-1
著者 (16件):
資料名:
巻: 427  号:ページ: 537-541  発行年: 2012年10月26日 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ATBF1は組織修復や酸化ストレスからの細胞保護に責任のある遺伝子を調節する転写因子である。ATBF1の減少は神経変性疾患や悪性腫瘍を含む様々なヒトの疾患に対する感受性を促進する。このタンパク質の不安定性は疾患の重要な背景であることが見出されている。ATBF1は大型の404-kDaタンパク質から成るので,プロテイナーゼの標的となりやすい。このタンパク質の不安定性は細胞におけるその機能に,そして筆者等のATBF1の生化学的研究の正確性に関する深刻な問題となる。筆者等はカルパイン1がATBF1の分解に責任のあるプロテアーゼであることを見出した。カルパイン1に対する感受性に関し,胚と成体の能由来のATBF1に差異が見られた。胚の脳では8つのセリン残基がリン酸化される一方,成体の脳でリン酸化されるのは1つのみであった。これらのアミノ酸がリン酸化されていると,マウス胚の脳由来のATBF1は切断に抵抗性であった。それらを仔牛小腸アルカリホスファターゼで処理するとカルパイン1による切断に対し感作が起こった。セリン/トレオニン特異的ホスファターゼであるカルシニューリンに対する阻害剤FK505はカルパイン1による切断に対するATBF1の抵抗性を増強した。本結果は,ATBF1のこれらのリン酸化部位がカルパイン1に対する盾として機能する事を立証する。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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