抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
食品素材成分である蛋白質を有効利用するため,溶液中の蛋白質の特性を解析する技術の開発は重要である。本研究では,蛋白質溶液についての溶液X線散乱測定における2次元データを評価した。2次元データの1次元データへの変換において,垂直方向の扇形(0時と6時方向の±30°),水平方向の扇形(3時と9時方向の±30°),および全方向同心円の積算データは,測定された散乱角領域において良好な一致を示した。さらに,全方向同心円の積算データの中角領域は,同測定条件下の1次元検出器による測定データと比較して,きわめてばらつきが小さいことが明らかとなった。これらの結果は,蛋白質水溶液のような分散溶液の静的測定では,疑似点収束光学系における溶液X線散乱測定システムに2次元検出器を導入することのメリットが十分にあることを示している。(著者抄録)