抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,化学への関心や技能の実態をみるべく,既習高等学校化学の内容の記憶と意識調査を行い,実験器具の取扱いの経験や化学内容の把持,化学の活用の分析を行った。調査は,講義科目「化学概論I」を受講する文教大学理科生1年次生を対象として行った。記憶に残る化学内容や実験,実験器具から,化学に対する興味や関心が窺われる結果が得られた。既習の化学反応と実験に関しては,酸化・還元に関する内容に人気があり,次に原子論となった。その内訳は燃焼や銀鏡反応といった内容が上がり,炎色反応や昇華反応と続いた。これらの反応は高校化学で比較的多く実践されるため,学生の印象に残っているものと考えられる。光や熱,色の変化を伴い感覚的に捉えられ易い反応が印象に残り列挙された。実験器具の分析からは,ビーカーやフラスコを代表する容器類を使用したことのある学生が多かった。化学の内容の分析からは,有機化学,酸化・還元,無機化学,熱・エネルギー,原子論の順で人気が高かった。化学の内容を生活に役立てるという視点でみると,身近な掃除や洗濯に関連するものや飲み物の内容が多く挙げられ,生活用品や食に関する内容が多く,生活に役立っていると実感している様子が窺えた。