抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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X線による透過画像は医療分野のみならず,工業製品の非破壊検査やセキュリティチェックなどにも広く利用されているが,得られる情報は透過X線の強度情報のみであるため,画像処理においては可視光領域に比べると,機能や精度の面で大きく劣っている。しかし,フォトンカウンティングという手法が進み,X線の強度情報に加えエネルギー情報を実用的に取得することが可能となった。そこで,常温でもエネルギー分解機能を有し,かつ工業利用可能な高いスループットを実現するX線デジタルスペクトロメータを開発するに至った。本製品は,波形の立ちあがり部分のみを用いる「パルスハイト方式」を採用しているので,プリアンプの減衰時定数でなく,検出器からのパルス信号の立ちあがり時間(50~500n秒程度)で1波形当たりの処理を終えることができる。このため高スループットとエネルギー分解能を両立できる。また少ないドーズ量で同等の画像品質を得ることができるため,低被曝撮像が可能となるため,医療やバイオなどの検査精度の向上に貢献できると予測される。