抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本特集は,不便がもたらす効用を「不便益」と名付け,これを積極的に活用するシステムデザインについて様々な立場から考察したものである。本章では,巨大メデイアの情報支配に対して,適切な規模に制限したメディアを指向するメディア・ビオトープの構想について考察した。メデイア・ビオトープは生物界におけるビオトープのアナロジーとしてメデイアやコミュニティの在り方を捉える概念である。巨大メデイアの情報支配に対するアンチテーゼと捉えることができる。解説では,インターネットに代表される高速,大規模デジタルメデイアに対して,域住民を結ぶための小さなメディアが備えるべき特性とその効用についてコミュニケーションの視点から考察が加えられている。また,そのデザイン事例の紹介を通して,ローカルであることの意義や,量から質へ転換する道筋の一つが示されている。