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J-GLOBAL ID:201202260967040940   整理番号:12A0372010

BaFe2As2におけるDiracノードがあるスピン密度波ギャップと2マグノンRaman散乱

Spin-Density-Wave Gap with Dirac Nodes and Two-Magnon Raman Scattering in BaFe2As2
著者 (16件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 024718.1-024718.15  発行年: 2012年02月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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BaFe2As2における電子励起と磁気励起に対するRaman選択則を理論的に調べ,それをスピン密度波(SDW)転移点におけるノードとアンチノードのギャップ励起の別々の検出,そして最隣接と第2隣接の交換相互作用エネルギーの別々の検出に適用した,Ramanスペクトルは,SDW転移温度(TSDW)よりはるか上まで徐々に強度が低下する磁気励起と,TSDW以下でBrillouinゾーン折畳みに誘起された電子励起から成る。SDWギャップは,多数の軌道がFermiエネルギー付近の電子状態に参加するため,Diracノードを持つ。2軌道バンド模型を使って,Diracノード及びアンチノード付近の電子励起が異なる対称性を持つことを見いだした。この対称性の違いをRaman散乱に適用して,ノード電子励起とアンチノード電子励起を別々に得た。アンチノード領域からの低エネルギースペクトルはTSDW直上に臨界ゆらぎを持ち,TSDWの1次転移によりギャップ構造へと変化する。ノード領域からのものはSDW状態へと徐々に変化する。磁気励起はすべての分極配置において非常に広いピークとして観測される。ストライプスピン構造による2マグノン散乱の選択則を得た。これを2マグノンRamanスペクトルに適用して,磁気交換相互作用エネルギーは短距離超交換模型によっては表されないが,ストライプスピン構造の全エネルギーの運動量方向に関する2次導関数で表されることを見いだした。選択則とピークエネルギーは絶縁体における2マグノン散乱過程で表されるが,最高スピン波エネルギーの2倍よりも大きいスペクトル重みは減衰したスピン波では説明するのが難しい。これは,局在スピン描像の磁気自己エネルギー,あるいは遍歴スピン描像の粒子-空孔励起模型により,遍歴キャリアの電子散乱で説明できるであろう。磁気散乱スペクトルを,スピンが局在していると考えられる絶縁性と金属性の銅酸化物超伝導体と比較した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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金属結晶の電子構造  ,  酸化物結晶の磁性  ,  無機化合物の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル 
タイトルに関連する用語 (5件):
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