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J-GLOBAL ID：201202262057153468   整理番号：12A0274632

変動軸力および高軸力を受けるEWECS柱の構造性能

STRUCTURAL PERFORMANCE OF EWECS COLUMNS UNDER VARYING OR CONSTANT HIGH COMPRESSIVE AXIAL FORCE

著者 (4件)： 瀧野敦夫 (大阪大 大学院工学研究科) ,  熊谷将吾 (竹中工務店) ,  新藤健太 (森林総合研) ,  倉本洋 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 672  ページ： 309-314  発行年： 2012年02月28日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者らは集成材,鉄骨およびコンクリートで構成される新しい木質ハイブリッド構造であるEWECSを提案している。中高層建築物の最下層の側柱を想定した高軸力を受けるEWECS柱を対象として作用軸力を変数とした静的載荷実験を行い,軸力比および軸力変動の有無が破壊性状や変形性状,終局耐力に及ぼす影響を明らかにする。得られた主な知見は,1)一定高軸力下の試験体は集成材の割裂後に軸圧縮変形が急激に進行し,顕著な耐力劣化を生じた,2)中高層建築物の最下層の側柱において地震時の転倒モーメントによる軸力変動を想定した場合には,EWECS柱は耐力劣化の少ない安定した履歴性状を示した,3)一定軸力ならびに変動軸力の高圧縮軸力側の終局耐力評価において,実験値は一般化累加強度理論に基づく計算値より1~2割程度大きい結果となり,概ね精度良く安全側に評価することができた。

シソーラス用語： 構造設計 ,  *木構造 ,  *軸力 ,  比率 ,  性能 ,  繰返し試験 ,  載荷試験 ,  理論 ,  *複合構造
準シソーラス用語： *ハイブリッド構造 ,  変動軸力 ,  軸力比 ,  構造性能 ,  繰返し載荷試験 ,  累加強度理論

分類 (2件)： 構造設計一般  (RA04010E) ,  木構造  (RA04020P)

引用文献 (6件)：

• 1) Fauzan, Kuramoto, H., Shibayama, Y. and Yamamoto, T.: Structural Behavior of Engineering Wood Encased Concrete-Steel Composite Columns, Proceedings of the Japan Concrete Institute, Vol.26, No.2, pp.295-300, 2004.7
• 2) Fauzan, Kuramoto, H. and KIM, Ki-Hyung.: Seismic Performance of Composite EWECS Columns using Single H-steel, Proceedings of the Japan Concrete Institute, Vol.27, No.2, pp.307-312, 2005.6
• 3) Fauzan, Kuramoto, H. Matsui,T and KIM, Ki-Hyung.: Seismic Performance of Composite EWECS Columns with varying Shear-Span Ratios, Proceedings of JCI, Vol.27, No.2, pp.307-312, 2006.7
• 4) 熊谷将吾,瀧野敦夫,松井智哉,岸本一蔵,倉本洋:EWECS柱の構造性能に及ぼす外殻集成材の樹種の影響,日本建築学会構造系論文集,No76,pp.195-203,2011.1
• 5) 稲井栄一,平石久廣:鉄筋コンクリート造柱の曲げ降伏後の限界変形に関する研究(その2)安定限界と擬似安定限界,日本建築学会構造系論文報告集,No440,pp.67-76,1992.10

タイトルに関連する用語 (3件)： 変動軸力 ,  軸力 ,  構造性能