抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,立体的な顔スクリーンを持つテレプレゼンスシステムを提案する。このシステムは,遠隔話者の顔をトラッキングして頭部運動と顔領域を抽出する。頭部運動に応じて三軸で動く機構を持ち,遠隔話者本人と完全に同じ形状の顔スクリーンに本人の顔映像を投影する。スクリーンの立体形状を利用し,ユーザの非言語情報,特に2Dスクリーンでは伝達できない視線方向の伝達を目指している(“Mona Lisa effect”)。本システムがどのようにコミュニケーションに効果があるか調べるため,3種類の実験を行った。1つは,顔スクリーンと2Dスクリーンを比較し,投影された人物の判別ができる死角を調べ,その結果を元に表情の読み取りやすさを比較した。2つめは平面ディスプレイとLiveMaskシステムを比較し,遠隔ユーザの指し示す方向を判別する評価を行った。3つめは,スクリーンの違いによる視線方向の評価を行った。その結果,顔スクリーンに投影すると広範囲な角度から人物の認識ができ,LiveMaskの首の動作は,平面ディスプレイより遠隔ユーザの指示方向が明確に伝わった。そして最も重要なことに,顔スクリーンは正確に視線方向を伝えることができ,Mona Lisa effectを解消することが分かった。(著者抄録)