文献

J-GLOBAL ID：201202265830559567   整理番号：12A1567849

四重積載構造のフタロシアニン錯体の酸化形における例外的低位π-π励起状態の観察

Observation of Exceptionally Low-Lying π-π Excited States in Oxidized Forms of Quadruple-Decker Phthalocyanine Complexes

著者 (3件)： FUKUDA Takamitsu (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  HATA Kentaro (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  ISHIKAWA Naoto (Osaka Univ., Osaka, JPN)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 134  号： 36  ページ： 14698-14701  発行年： 2012年09月12日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 二重積載構造Pc錯体をカドミウムイオンで連結した四重積載構造のフタロシアニン(Pc)錯体の一連の酸化形を調製し,酸化剤としてフェノキサチイン六塩化アンチモン酸塩を用いて単離した。分光分析研究から,これらの酸化された化学種は,NIR-IRで幅広い吸収バンドを示したが,これらを,構成モノマーのPc単位のオリジナルHOMO内のπ-π^*遷移に帰属できることが分かった。遷移エネルギーは1000cm^-1と低値に達したが,これは著者らの調べた限りでは,π-π^*遷移の完全特性化で報告されている最も低いエネルギーバンドであった。著者らの成績から,縦方向に積層されたPc類似体のフロンティア軌道MOを,エネルギー的に綿密に分布し,離散分子とバルク固体との間で規定できる中程度の電子状態を示すことが分かった。

シソーラス用語： *イットリウム錯体 ,  *カドミウム錯体 ,  フタロシアニン錯体 ,  積層構造 ,  多層構造 ,  架橋化合物 ,  大環状化合物 ,  *窒素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  化学合成 ,  酸化剤 ,  酸素複素環化合物 ,  アンチモン酸塩 ,  塩素酸 ,  単離 ,  近赤外分光分析 ,  吸収バンド ,  *分子間相互作用 ,  *π電子 ,  立体配座 ,  *電子遷移 ,  分子軌道 ,  密度汎関数法 ,  エネルギー準位 ,  HOMO ,  フロンティア軌道 ,  励起エネルギー ,  振動子強度 ,  曲線 ,  サイクリックボルタンメトリー ,  紫外可視吸収スペクトル ,  *励起状態 ,  *電子状態
準シソーラス用語： *π-π相互作用【分子】 ,  サイクリックボルタモグラム ,  *フェノキサチイン類 ,  フェノキサチイン六塩化アンチモン酸塩 ,  吸収帯 ,  四重積層構造

分類 (4件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  配位化合物一般  (CE01010G) ,  八員環以上の複素環化合物  (CF07120T) ,  巨大分子,高分子  (BH09020D)

物質索引 (1件)： フタロシアニン

タイトルに関連する用語 (4件)： 積載構造 ,  フタロシアニン錯体 ,  励起状態 ,  観察