文献

J-GLOBAL ID：201202266744776535   整理番号：12A0658671

連続水制周辺の河床変動と流れ構造に及ぼす相対水深の影響

Influence of Relative Water Depth on Riverbed Evolution and Flow Structure around Groines in Open-channel Flows

著者 (4件)： 平川隆一 (佐賀大学 大学院工学系研究科) ,  渡邊訓甫 (佐賀大学名誉教授) ,  大本照憲 (熊本大学 大学院自然科学研究科) ,  松本祥平 (佐賀大学 大学院工学系研究科)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 67  号： 2  ページ： I.635-I.644 (J-STAGE)  発行年： 2011年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 連続水制の越流状態に着目し,相対水深(水深hと水制高Hの比h/H)を系統的に変化させた条件で実験を行い,その周辺の河床形状や流速特性に与える影響を実験により調べた。有効長18m,幅40cmの可変勾配型長方形直線開水路を用い,水制の高さはH=5cmとなるように6基設置した。設置角度は側壁に対して90度である。水制の高さを一定にし,水深を系統的に変化させて非越流,越流の場合を設定した。その結果,以下の知見を得た。1)河床変動は水制1~2基間に顕著で,最大洗掘は水制1基目先端付近に生じ,相対水深が異なると違った河床形状になった。2)連続水制を設置することによる水面の堰上げは,非越流状態が最も高く,相対水深が大きくなるほど小さくなった。3)各相対水深において,主流部の流速は流下に従い大きくなった。

シソーラス用語： *水制 ,  *河床変動 ,  流れ構造 ,  水深 ,  越流 ,  試験 ,  開水路流 ,  河床洗掘 ,  流速
準シソーラス用語： 水理試験

分類 (2件)： 移動床,浮遊,沈殿などの水理  (RC10040U) ,  河川工事  (RC12030X)

引用文献 (14件)：

• 山本晃一:日本の水制,山海堂,1996.
• 富永晃宏・中野義郎・井嶋康二・長坂剛:越流型水制域内の流れ構造に及ぼす相対水制高の影響,応用力学論文集,vol.3,pp.805-812,2000.
• 白井勝二・福岡捷二:利根川河道の形成に果たした水制の役割-治水環境機能の評価,河川技術論文集,第9巻,pp.185-190,2003.
• 大本照憲・平川隆一:越流型水制群を伴う開水路流れの三次元構造,応用力学論文集,Vol.2,pp.665-672, 1999.
• 武藤裕則・北村耕一・中川一:水制周辺部の河床変形に関する実験的研究,河川技術論文集,第9巻, pp.197-200,2003.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水制 ,  周辺 ,  河床変動 ,  流れ構造 ,  水深