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J-GLOBAL ID：201202266840472636   整理番号：12A1028893

乾燥時期が分割材の天然乾燥経過に与える影響

Effect of Drying Seasons on the Reduction of Moisture in Split Logs by Natural Seasoning.

著者 (4件)： 佐野哲也 (森林総合研) ,  井春夫 (森林総合研) ,  吉田貴紘 (森林総合研) ,  大原誠資 (森林総合研)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 94  号： 3  ページ： 142-148  発行年： 2012年06月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 10月と5月に伐採したヒノキとアラカシについて,分割サイズ(4,8分割)や乾燥場所(舗装の有無,屋根の有無)を変えて乾燥試験を行い,乾燥時期が剥皮分割材の乾燥経過に及ぼす影響を調べた。時期を問わず,(1)低比重材のヒノキの方が速く乾燥すること,(2)苗畑よりもアスファルトや温室で,屋外よりも屋内で速く乾燥すること,(3)細かく割った方が含水率を低くでき,その効果は高比重材のアラカシにおいて顕著に現われることを確認した。分割サイズの影響は,乾燥初期の段階では,心材率の違いによる含水率の差のため目立たなかった。また,5月に乾燥を開始したときの方が,10月に開始したときよりも乾燥初期の乾燥が速くなった。しかし,乾燥開始時期によらず,乾燥開始から1~4週間程度で乾燥初期のような大幅な含水率の低下が見込めなくなるため,長期間の乾燥は効果的でないと考えられた。長期間の乾燥では,剥皮分割によって得られる効果が小さくなることも明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： 木材 ,  コナラ属 ,  乾燥 ,  乾燥試験 ,  *固体燃料 ,  含水量
準シソーラス用語： ヒノキ材 ,  アラカシ ,  木材乾燥 ,  *薪

分類 (1件)： 樹皮,その他の林産物  (FF05050G)

引用文献 (14件)：

• 東日本大震災復興構想会議 (2011) 復興への提言—悲惨のなかの希望—.
• 伊神裕司 (2008) 我が国の木質残廃材の発生と利用の現状. 日本エネルギー学会誌 87 (6) : 412-417
• 岩田隆明・野原正人・大塚和典 (1981) スギ, ヒノキ丸太の林内乾燥について. 岐阜県林業セ研報 9: 49-59
• 熊崎 実 (2011) 木質エネルギービジネスの展望. 林業改良普及双書No. 167. 全国林業普及協会
• 宮田大輔・鈴木保志・小畑篤史・後藤純一・板井拓司・政岡尚志・吉井二郎 (2008) 木質チップの自然乾燥における撹拌の効果. 日林誌 90: 75-83

タイトルに関連する用語 (1件)： 天然乾燥