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J-GLOBAL ID：200902268089132619   整理番号：08A0413898

木質チップの自然乾燥における撹拌の効果

Effect of Stirring on the Transpiration Drying of Wood Chips.

著者 (7件)： 宮田大輔 (高知大 大学院農学研究科) ,  鈴木保志 (高知大 農) ,  小畑篤史 (高知大 農) ,  後藤純一 (高知大 農) ,  板井拓司 (高知県森林技セ) ,  政岡尚志 (高知県森林技セ) ,  吉井二郎 (高知県森林整備公社)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 90  号： 2  ページ： 75-83  発行年： 2008年04月01日 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 木質チップの自然乾燥を促進する方法として,定期的な撹拌の効果を実験により検証した。コンテナを用いて60cmの層厚で堆積保管し,周囲環境の影響も比較するために屋外(雨よけなし),屋内,ガラスハウスの3箇所で,98日間含水率の変化を計測した。週1回の撹拌の効果は顕著であり,撹拌なしの屋内よりも撹拌ありの屋外の方が,また撹拌なしのガラスハウスよりも撹拌ありの屋内の方が早く乾燥した。撹拌なしでは乾燥が進むのは10cm深程度までであった。撹拌ありでは撹拌なしの5cmよりも下の層に比べて乾燥速度が速かったこと,および密封チップ片を用いた実験ではチップ片間の水分移動はほとんどなかったことから,撹拌による乾燥は撹拌時におもに進むものと考えられた。送風乾燥実験からその効果は風速2.8~4.6m/秒の送風乾燥に相当するものと推定された。(著者抄録)

シソーラス用語： バイオマス ,  *木材チップ ,  撹拌 ,  環境 ,  含水量 ,  *乾燥 ,  *生物燃料
準シソーラス用語： 周辺環境

分類 (1件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

引用文献 (36件)：

• ANDERSSON, G. Production of forest energy. Bioenergy from sustainable forestry : Guiding principles and practice. 2002, 49-123
• 有賀一広. ドイツ・InterForst とデンマーク林業を見学して. 機械化林業. 2002, 587, 32-38
• 稲田将人. 木材資源を熱源とする促成栽培用ストーブの開発における原料の影響. 高知工科大学フロンティア工学コース平成16年度学士論文. 2005
• JENSEN, P. D. Tendency of wood fuels from whole trees, logging residues and roundwood to bridge over openings. Biomass Bioenerg. 2004, 26, 107-113
• JIRJIS, R. Storage and drying of wood fuel. Biomass Bioenerg. 1995, 9, 181-190

タイトルに関連する用語 (3件)： 木質チップ ,  自然乾燥 ,  撹拌