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J-GLOBAL ID：201202266885847649   整理番号：12A0577993

宮城県南東部における高気温下の出穂期以降の水温環境

著者 (3件)： 坂田賢 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  友正達美 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研) ,  内村求 (農業・食品産業技術総合研究機構 農村工研)
資料名： 応用水文  (Applied Hydrology)
号： 24  ページ： 21-29  発行年： 2012年03月21日 
JST資料番号： L3921A  ISSN： 1881-4948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2010年の高温条件下の宮城県南東部の幹線水路と水田において,高温障害の発生に大きく影響するとされる出穂期以降20日間の気温および水路・水田の水温観測を行った。その結果より,気温と玄米品質の関係,2010年の平均気温の概要,および出穂期の気温の傾向を考察し,気温が高い年は最適な気温の年と比べて1等米比率の標準偏差が有意に大きく,品質が不安定になることを示した。水温に関しては,出穂期以降20日間の水路・水田の日平均気温には,取水源である河川水温の影響が大きいことがわかった。水温の時間データより,灌漑水温は田面に湛水している水温よりも高い場合が多いこと,および圃場内の地温と比較すると常に高い状態にあることを示した。高温障害の発生を回避・抑制するためには時間帯を考慮した灌漑方法等の検討が必要である。

シソーラス用語： 宮城県 ,  *障害 ,  *水温 ,  *農業用水 ,  水管理 ,  水路 ,  水田 ,  玄米 ,  河川水 ,  灌漑用水 ,  気温
準シソーラス用語： 幹線水路 ,  高温環境 ,  *高温障害 ,  出穂期 ,  伝搬時間 ,  用水管理

分類 (1件)： 農業土木  (FB02000W)

引用文献 (23件)：

• 千葉雅大,松村 修,寺尾富夫,高驕能彦,渡邊 肇(2009):深水栽培による高品質米生産技術,日本作物学会紀事,78(4),pp455-464.
• 河津俊作,本間香貴,堀江 武,白岩立彦(2007):近年の日本における稲作気象の変化とその水稲収量・外観品質への影響,日本作物学会紀事,76(3),pp.423-432.
• 気象庁(2011):2010年(平成22年)の日本の天候,http://www.data.go.jp/obd/stats/data/stat/tenko2010.pdf (確認日:2011/1/5)
• 小葉田 亨,植向直哉,稲村達也,加賀田 恒(2004):子実への同化産物供給不足による高温下の乳白米発生,日本作物学会紀事,73(3),pp.315-322.
• 日影勝幸,尾形茂,伊五澤正光,神山芳典(2001)岩手県内における主要水源等の水温実態と水田水温の推定,岩手県農業研究センター研究要報,第2号,pp,17-38.

タイトルに関連する用語 (5件)： 宮城 ,  気温 ,  出穂期 ,  水温 ,  環境