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J-GLOBAL ID：201202268808954958   整理番号：12A0002900

「ネットワーク型組織知の考察」~第二ビジネス世界を支えるオープンイノベーション基盤~

著者 (2件)： 有馬修二 (鳥取大 大学院工学研究科) ,  伊藤良生 (鳥取大 大学院工学研究科)
資料名： 情報社会学会誌  (Journal of the Infosocionomics Society)
巻： 5  号： 1  ページ： 63-72  発行年： 2010年06月05日 
JST資料番号： L7837A  ISSN： 1881-0101  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,ネットワークコラボレーション手法を活用した「知識創造活動」への取り組みが進んでいる。先進国市場の成熟化と新興国市場の勃興により,マーケットの多様性とビジネス環境変化の激しさが増し,一つの技術革新,製品革新,サービス革新,ビジネスモデル革新によって長期にわたって利益確保を継続することが不可能となってきた。多様化するマーケット毎にタイムリーに新しい価値創造・価値獲得を継続していくためには,企業は「知識創造活動をベースとする組織能力向上」を図る必要に迫られている。一方,日本では世界に先行して高齢化社会が進行している。若者世代が中核となって活躍する既存の「第一ビジネス世界」に加えて,既存の企業活動において活躍の場を失う「知識・技術・経験の豊富な個人知」を獲得しているシニア世代が中核となって活躍する「第ニビジネス世界」を新たに創造していく必要に迫られている。本稿では,「第ニビジネス世界」の事業基盤を支える「ネットワーク型組織如」について考察する。そして,個人と企業の中間に「仮想企業」の概念を導入し「ネットワーク型組織知共有個人事業ビジネスモデル」を検討し,個人知,組織知及び社会知の連結・統合と共有・分有の「場」を創造する「ディジタルビジネス型地域社会ネットワークシステム」の拡張により「ネットワーク型組織知」が構成出来ることを示した。さらに「知識創造活動支援型ネットワーク」,「ディジタルビジネス型地域社会ネットワークシステム」及び「ネットワーク型組織知」の三層構造の組み合わせは,「第ニビジネス世界を支えるオープンイノベーション基盤」となることを示した。

シソーラス用語： *技術革新 ,  経営政策 ,  計算機利用 ,  場 ,  *知識 ,  *創造性 ,  ネットワーク ,  *コミュニティ
準シソーラス用語： *オープンイノベーション ,  クラウドコンピューティング ,  *知識創造 ,  *組織知 ,  *ネットワークコミュニティ

分類 (3件)： 情報サービス  (AC08000K) ,  研究開発  (JA01040I) ,  産業経済  (KA02000Y)

引用文献 (8件)：

• [1] 野中郁次郎、紺野登『知識創造の方法論』東洋経済新報社、pp53-79, pp238-276, Apri 117, 2003
• [2] 紺野登『知識創造とIT~企業の未来を生む「場」~』Hitachi uValue CONUENTION 2009、 July22,2009
• [3] 有馬修二、伊藤良生『ディジタルビジネス型地域社会ネットワークシステムの考察』情報社会学会誌Vol.4No. 2, pp31-40, March25, 2010
• [4] 『日本の起業家精神の展望』、『グローバルに活躍する起業家』Global Entrepreneurship Week/Japan、Nov. 16, Nov. 20, 2009
• [5] 公文俊平、他『自然科学と人文科学による共創を目指して』電子情青報通信学会Vo l.85 No.1、 Jan. 1,2002

タイトルに関連する用語 (5件)： 組織知 ,  ビジネス ,  世界 ,  オープンイノベーション ,  基盤