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J-GLOBAL ID:201202268817505791   整理番号:12A0052424

イプシロンロケットの開発 第1回 イプシロンロケットの開発構想

著者 (4件):
資料名:
巻: 59  号: 695  ページ: 371-377  発行年: 2011年12月05日 
JST資料番号: F0230A  ISSN: 0021-4663  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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イプシロンロケットの目的の一つは,急成長の小型衛星コミュニティに対する効率の良い輸送手段の提供である。打上能力を低軌道換算1.2トンに設定,射場での打上準備期間は,第一段ロケットを発射台に立ててからわずか1週間である。なおM-Vロケットの場合では,射場での打上準備期間は平均42日間であった。衛星最終アクセスから打上げまでの時間についても世界最高レベル(3時間以下)を達成する。当面のペイロードは,500kgクラスの科学ミッションや地球観測ミッションが中心となるが,軌道投入精度と軌道計画の柔軟性向上のため最終段に小形液体推進系を搭載した速度調整ステージをオプション装備し,多様なミッションへの対応が可能である。イプシロンロケットのもう一つの目的は輸送系の視点で,未来に繋がる宇宙輸送技術の開拓である。人工知能技術を使ったロケット点検の自律化やロケット管制のモバイル化などで,これまで人手を介しておこなっていた面倒な点検作業をロケット自身に自律的にさせる構想である。イプシロンロケットは全段固体の3段式ロケットである。第一段ロケットはSRB-Aを使用,上段ステージ(第2段と第3段)はM-Vロケットのモータを改修して使用する。搭載の電気系は,自律点検の最新機器は別として,誘導制御系や通信系の汎用部分はH2A機器を流用する。イプシロン開発では,打上システムの抜本的改革を最大のテーマにしているが単に固体ロケットの発展だけを目指すのではなく,ロケット管制や追跡系を含めたロケットシステムのコンパクト化であり,ロケット搭載の航法センサのデータをダウンリンクすることによりトラッキングレーダを順次廃止していく計画である。
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分類 (2件):
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ロケットエンジン  ,  ロケット・ミサイル 
引用文献 (11件):
  • MORITA, Y. Development of Japan's Next Generation Solid Rocket Launcher-the Epsilon Rocket. 61st Congress of the International Astronautical Federation (IAC), Prague, Czech Republic, 2010. 2010
  • MORITA, Y. Japan's Next Generation Solid Rocket Launcher. 60th Congress of the International Astronautical Federation (IAC), Daejeon, Republic of Korea, 2009. 2009
  • 田村誠. 次期固体ロケット自律点検システムの開発. 第53回宇宙科学技術連合講演会, 2009. 2009
  • TANAKA, K. PBS (Post Boost Stage) Design of the Advanced Solid Rocket. 27th International Symposium on Space Technology and Science (ISTS), Tsukuba, Japan, 2009. 2009
  • 森田泰弘. イプシロンロケットによる月惑星探査の可能性. 第54回宇宙科学技術連合講演会, 2012. 2012
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