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J-GLOBAL ID：201202269851694869   整理番号：12A1757249

硬質コムギおよび二条オオムギにおける出穂後尿素葉面散布は赤かび病の発病とかび毒蓄積に影響しない

著者 (8件)： 中島隆 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  中島隆 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  吉田めぐみ (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  吉田めぐみ (農水省 農林水産技術会議) ,  宮坂篤 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  鈴木文彦 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ) ,  鈴木文彦 (中央農業総合研究セ) ,  平八重一之 (農業技術研究機構 九州沖縄農研セ)
資料名： 九州病害虫研究会報  (Kyushu Plant Protection Research)
巻： 58  ページ： 7-13  発行年： 2012年11月26日 
JST資料番号： S0598A  ISSN： 0385-6410  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 硬質コムギ「ミナミノカオリ」において,開花期およびその10日後において,尿素葉面散布と赤かび病防除薬剤散布について,それぞれの処理の有無を組み合わせた試験区を設け,開花期に赤かび病菌を噴霧接種した。また,二条オオムギ「ニシノチカラ」「サチホゴールデン」において,尿素葉面散布(穂揃い期とその10日後の2回)および葯殻抽出期の赤かび病防除薬剤散布について,それぞれの処理の有無の区を設け,赤かび病菌培養トウモロコシ粒を畦間に散布する接種を行った。その結果,2年間のいずれの試験においても,収穫物の蛋白質含有率は尿素散布により高まったが,赤かび病の発病およびかび毒の蓄積には変化が認められなかった。また,薬剤の効果は尿素との混合散布により低下しなかった。以上より,硬質コムギおよび二条オオムギにおいて,出穂後の尿素葉面散布および病防除薬剤との混合散布は赤かび病の発病とかび毒蓄積に影響しないと考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *コムギ ,  *オオムギ ,  葉面散布 ,  *赤かび病 ,  マイコトキシン ,  施肥 ,  ウレア化合物 ,  脂環式化合物 ,  スピロ化合物 ,  酸素複素環化合物 ,  架橋化合物 ,  エノン ,  ヒドロキシケトン ,  ポリオール
準シソーラス用語： 硬質コムギ

分類 (3件)： 麦  (FC03033M) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

物質索引 (3件)： 尿素 ,  ニバレノール ,  デオキシニバレノール

引用文献 (20件)：

• Campbell, K.A.G. and P. E. Lipps (1998)Allocation of resources: sources of variation in Fusarium head blight screening nurseries. Phytopathology 88:1078-1086.
• 江口久夫・平野寿助・吉田博哉(1969)暖地における小麦の良質化栽培に関する研究(第2報)3要素施肥量および窒素の施用時期・施用法と品質との関係.中国農業試験場報告Al7:81-ll1.
• Hori, S. (1898) Blast disease of rice plants. Spec. Rep.Imp. Agric. Exp. Stn.Tokyo 1 :1 -36.
• Huber, D.M. and R.D. Watoson (1974) Nitrogen form and plant disease. Annu. Rev. Phytopathol. 12 139-165.
• 岩渕哲也・浜地勇次・宮崎真行・内川修(2011)近年の北部九州産コムギにおける子実タンパク質含有率低下の要因解析.日作紀80:59-64.

タイトルに関連する用語 (9件)： 硬質コムギ ,  二条オオムギ ,  出穂 ,  尿素 ,  葉面散布 ,  赤かび病 ,  発病 ,  かび毒 ,  蓄積