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J-GLOBAL ID：201202270870924741   整理番号：12A1242811

ホンモンジゴケの生存戦略について

著者 (2件)： 野村俊尚 (理研 植物科学研究セ) ,  野村俊尚 (日本学術振興会)
資料名： 蘚苔類研究  (せん苔類研究)
巻： 10  号： 8  ページ： 241-244  発行年： 2012年08月 
JST資料番号： L2477A  ISSN： 1343-0254  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 筆者が研究対象としているホンモンジゴケについて,研究を始めた発端や研究成果を中心に紹介した。ホンモンジゴケは,銅濃度の高い環境に生育する独特の生態を持っている。しかし,無菌株を確立した後培養条件を探ったところ,銅無添加通常培地で無性芽形成が認められた。無性芽形成は低濃度の銅添加区で促進した。この点について検討を重ねたが,生育環境が不適な場合は,積極的に移動性の高い無性芽を多量に形成し,生育に有利な銅高濃度環境下にたどり着くチャンスを高くする生存戦略ではないかと考える。ホンモンジゴケに関してこれまでに得られている知見を紹介し,今後に期待される研究を展望した。

シソーラス用語： *セン類 ,  形態 ,  生態 ,  現象 ,  生存競争 ,  銅 ,  環境影響 ,  植物組織
準シソーラス用語： Scopelophila cataractae ,  *ホンモンジゴケ ,  植物形態 ,  生存戦略 ,  生態学的現象と環境現象 ,  無性芽

分類 (2件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  植物に対する影響  (EE05030G)

引用文献 (6件)：

• 1) GLIME J. M. ecophysiology of development : brood bodies. Bryophyte Ecology. (2007) vol.1, p.81-91.
• 2) 北川尚史. ホンモンジゴケの話. Nature Study. (1987) vol.33, p.9-11.
• 3) KONNO H. Metal-tolerant moss Scopelophila cataractae accumulates copper in the cell wall pectin of the protonema. J. Plant Physiol.. (2009) vol.167, p.358-364.
• 4) SATAKE K. Copper accumulation and location in the moss Scopelophila cataractae. J. Bryol.. (1988) vol.15, p.353-376.
• 5) WHITEHOUSE H. L. K. The production of protonemal gemmae by mosses growing in deep shade. J. Bryol.. (1980) vol.11, p.133-138.

タイトルに関連する用語 (2件)： ホンモンジゴケ ,  生存戦略