文献

J-GLOBAL ID：201202270949208502   整理番号：12A0660569

スペクトル拡散型電子透かしにおける焼きなまし法による復号の性能評価

Performance evaluation for decoder with simulated annealing for spread spectrum digital watermarking

著者 (2件)： 寺西直緒 (山口大 大学院理工学研究科) ,  川村正樹 (山口大 大学院理工学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 111  号： 496(EMM2011 64-76)  ページ： 49-54  発行年： 2012年03月09日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スペクトル拡散型電子透かしの復号アルゴリズムにおいて,高温から絶対零度へ冷却する焼きなまし法(SA)と,有限温度で冷却を止めるSAを検討する。これまでに,一定温度の場合について,絶対零度で復号する場合と,攻撃の大きさに応じた有限温度で復号する場合の性能評価が行われている。その結果,攻撃の大きさが既知であるならば有限温度で復号した方がよいことが分かっている。一方で,SAを用いると良い解が得られることが知られている。そこで,最適な一定温度で復号した場合と,SAを用いた復号ではどちらがよい性能を与えるかを評価する。また,SAにおいては,絶対零度まで冷却する場合と,最適温度まで冷却する場合の2通りについて検討した。その結果,最適温度で冷却を止めたSAは,絶対零度まで冷却するSAよりも性能がよく,埋め込み率が高い場合,一定温度の復号よりも良いことが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *電子透かし ,  *スペクトル拡散 ,  埋込み【挿入】 ,  *復号化 ,  *アルゴリズム ,  Bayes推定 ,  統計的推定 ,  性能評価 ,  情報セキュリティ
準シソーラス用語： MAP推定 ,  焼き鈍し法 ,  情報ハイディング ,  透かし情報 ,  復号 ,  *復号アルゴリズム

分類 (1件)： 図形・画像処理一般  (JE04010I)

引用文献 (9件)：

• COX, I. J. Secure spread spectrum watermarking for images, audio and video. IEEE Int. Conf. Image Processing, 1996. 1996, 3, 243-246
• COX, I. J. Secure spread spectrum watermarking for multimedia. IEEE Trans. Image Processing. 1997, 6, 12, 1673-1687
• COX, I. J. Digital Watermarking and Steganography. 2007
• 宮崎明雄. 電子透かし検出方法のベイズ推定に基づく改良. 信学技報. 2007, 41, 61-65
• SENDA, K. Statistical-mechanical approach for multiple watermarks using spectrum spreading. Information Theoretic Security. 2010, 231-247

タイトルに関連する用語 (5件)： スペクトル拡散 ,  電子透かし ,  焼きなまし ,  復号 ,  性能評価