抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ナタマメ種子に含まれるカナバニンについては,既に抗腫瘍作用や抗菌作用が報告されている。筆者らは,ナタマメの種子,発芽種子,莢,茎,葉エキスの抗真菌作用について検討し,種子に含まれるカナバニンと比較した。使用菌株は,真菌(酵母)としてCandida albicans,Cryptococcus neoformans,真菌(糸状菌)としてAspergillus niger,Aspergillus fumigatusである。ナタマメ試験部位エキスについて,真菌(糸状菌)抑制作用は確認できなかった。一方,真菌(酵母)に対しては,種子エキス,発芽種子エキスに抑制作用を認めた。カナバニンにはC.albicans抑制作用がないことから,それ以外の物質による作用が考えられる。さらにナタマメ種子エキス,焙煎ナタマメ抽出エキスを用いて検討の結果,口腔細菌Corynebacterium matruchotiiに対し,抑制作用を認めた。今後,ナタマメの機能性栄養食品素材として開発が期待される。