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J-GLOBAL ID：201202271241577660   整理番号：12A1633907

損失を含む誘電体円柱で短絡された平行平板線路内での平面波散乱現象

Plane Wave Scattering in a Parallel Plate Line short-circuited by Conductive Dielectric Lines.

著者 (2件)： 越後宏 (東北学院大) ,  相澤和夫
資料名： 電気学会電磁環境研究会資料  (電気学会研究会資料)
巻： EMC-12  号： 18-42  ページ： 127-132  発行年： 2012年10月25日 
JST資料番号： L4033A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来,電磁波の散乱解析では,主として遠方界を対象としていた。しかしながら最近近距離無線通信も盛んになり,各種電子機器の近傍でのEMC問題を検討する事が重要になってきている。そのためには,散乱により形成される近傍電磁界分布の解析が必須であり,簡便な解析手法が求められていた。本報告では,細線近似法による解析により幾つかの結果を得たので紹介する。著者らは以前,無限長完全導体細線による散乱を基に,細線を組み合わせることで,遮蔽用スクリーンの近傍界について解析し,その効果を議論してきた。また無限長細線の議論が2次元問題である事から,平行平板線路中の波動伝搬に置き換えられるとして,具体的にランダムに完全導体円柱を配置した平板線路内の多重反射現象を報告した。今回は,その発展として,有限導電率を持つ円柱誘電体により,上下の板の間が短絡された系での平面波散乱現象の解析を試みた。本稿では,その解析手法と,一本の円柱における表皮効果の様子などを紹介し,さらに多数本の場合の散乱界の算出方法について紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *無線伝送 ,  *電磁干渉 ,  *電磁場解析 ,  平面波 ,  平板 ,  *伝送線路 ,  円柱 ,  近似法 ,  近傍場 ,  電磁波散乱 ,  *表皮効果 ,  *電磁両立性
準シソーラス用語： *EMC【電磁干渉】 ,  細線近似法 ,  平行平板 ,  誘電体円柱

分類 (3件)： 無線通信一般  (ND08010L) ,  雑音理論  (ND04020U) ,  伝送回路理論  (NA02020X)

引用文献 (7件)：

• 1) J. H. Richmond, " Scattering by an arbitrary array of parallel wires, " IEEE Trans. MIT, vol. MTT-13, no. 4, pp. 408-412, July 1965.
• 2)土屋隆生,山口浩央,加川幸雄,"数式処理による線状アレーからの電磁波散乱解析,"シミュレーション学会論文誌,vol.17, no.1, pp.59-68, March1998.
• 3)本郷廣平,"電磁界の基礎と計算法"信山社サイテック(1993)
• 4)中司浩生,電磁波の散乱,シュプリンガー・フェアラーク,東京,1999.
• 4)相澤和夫,越後宏, "多線状導体棒による散乱電磁界の一考察,"信学技報EMCJ2001-58, vol・101,no.392, pp.39-44, Oct. 2001.

タイトルに関連する用語 (9件)： 損失 ,  誘電体 ,  円柱 ,  短絡 ,  平行平板 ,  線路 ,  平面波 ,  散乱 ,  現象