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J-GLOBAL ID：201202271558151812   整理番号：12A1112183

イオン液体の基礎物性 4. コロイド分散媒体としてのイオン液体

著者 (3件)： 上野和英 (横浜国大 大学院工学研究院) ,  渡邉正義 (横浜国大 大学院工学研究院) ,  渡邉正義 (横浜国大 共同研究推進セ)
資料名： 電気化学および工業物理化学  (Electrochemistry)
巻： 80  号： 8  ページ： 596-601  発行年： 2012年08月05日 
JST資料番号： G0072A  ISSN： 1344-3542  CODEN： EECTFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イオン液体中のコロイド粒子の分散安定性について,三つの粒子間斥力,すなわち,静電斥力,立体斥力及び溶媒和力に着目した。静電斥力付与を目的としたアニオン性,カチオン性界面活性剤の添加でコロイド粒子を安定化させることがあるが,これは,これら界面活性剤保護基の立体斥力によるものであると考えられる。イオン液体は元々非極性部位とイオン性部位を有するものが多く,その両親媒特性によりコロイド粒子に吸着,配位し,イオン液体分子自身が立体斥力源になる。また,イオン液体特有の構造形成能が荷電固体表面での層構造形成に寄与し,それが分散安定化する溶媒和力に繋がる。

シソーラス用語： *コロイド ,  *安定性 ,  静電相互作用 ,  *立体効果 ,  斥力 ,  *溶媒和 ,  界面活性剤 ,  基 ,  両親媒性 ,  吸着 ,  構造形成 ,  機能材料 ,  ナノ複合材料 ,  DLVO理論 ,  ポリメタクリル酸メチル ,  表面力 ,  *イオン液体 ,  *分散安定性 ,  粒子間相互作用 ,  保護基

分類 (2件)： コロイド化学一般  (CB11010C) ,  イミダゾール  (CF07083X)

物質索引 (3件)： 1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム ,  ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド ,  1-エチル-3-メチルイミダゾリウム

引用文献 (32件)：

• 1) J. Dupont, G. S. Fonseca, A. P. Umpierre, P. F. P. Fichtner, and S. R. Teixeira, J. Am. Chem. Soc., 124, 4228 (2002).
• 2) W. Wojtków, A. M. Trzeciak, R. Choukroun, and J. L. Pellegatta, J. Mol. Catal. A: Chem., 224, 81 (2004).
• 3) G. S. Fonseca, G. Machado, S. R. Teixeira, G. H. Fecher, J. Morais, M. C. M. Alves, and J. Dupont, J. Colloid Interface Sci., 301, 193 (2006).
• 4) H. S. Schrekker, M. A. Gelesky, M. P. Stracke, C. M. L. Schrekker, G. Machado, S. R. Teixeira, J. C. Rubim, and J. Dupont, J. Colloid Interface Sci., 316, 189 (2007).
• 5) T. Torimoto, K. Okazaki, T. Kiyama, K. Hirahara, N. Tanaka, and S. Kuwabata, Appl. Phys. Lett., 89, 243117 (2006).

タイトルに関連する用語 (4件)： イオン液体 ,  基礎物性 ,  コロイド ,  分散媒体