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J-GLOBAL ID:201202275484310927   整理番号:12A0268535

米の生産に関連する農業気象指標による日本における最近の暑い夏の空間的キャラクタリゼーション

Spatial characterization of recent hot summers in Japan with agro-climatic indices related to rice production
著者 (5件):
資料名:
巻: 67  号:ページ: 209-224 (J-STAGE)  発行年: 2011年 
JST資料番号: X0731A  ISSN: 0021-8588  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
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米に高温傷害を起こす可能性がある日本での近年の気候変動期間(1978~2010)の夏季高温の空間時間的特性を,高空間分解能とGISデータを使って格子化した毎日の気象データを用いて解析し,定量化した。熱用量(ある閾値を超える累積温度として定義)に基づく幾つかの指標を導入して,米の生産量と品質に及ぼす暑熱ストレスの影響を評価した。特に,米の品質低下の評価に対するこれら指標の有効性を調べた。夏季温度の最大値と最低値に基づく熱用量指標の時系列が,暑熱ストレス強度が1994年から顕著に増大していることを示している。更に,イネの出穂日以降20日間の26°C以上の日平均気温に基づく熱用量指標の高い値が米の目視品質の低下との明らかな関係を示したが,暑熱ストレスに起因する米品質低下と平均気温の間には明瞭な関係は無かった。日本の代表的な4か所の地域でのイネ品種コシヒカリの小穂の稔性と成熟に及ぼす暑熱ストレスの影響を,出穂日前後の7日間で35°C以上の最高日中温度に基づく熱用量指標および出穂後の20日間での26°C以上の日平均気温に基づく指標の2種類の指標を用いて調べた。前者の指標は,出穂の時期への高い依存性の理由により4か所の地域での大きい年間変動性を示した。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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稲作  ,  穀類とその製品一般  ,  農業気象 
引用文献 (33件):
  • Fujibe, F., 2004: Feature of extremely high summer-time temperature in Japan in recent years. Geogr. Rev. Jpn., 77, 119-132 (in Japanese with English summary).
  • Fujibe, F., 2011: Urban warming in Japanese cities and its relation to climate change monitoring. Int. J. Climatol., 31, 162-173.
  • Geographical Survey Institute, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism of Japan (MLIT), 2010: Land Use Mesh 2006. (available at http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/gis/index.html)(in Japanese).
  • Hasegawa, T., Ishimaru, T., Kondo, M., Kuwagata, T., Utsumi, M., Fukuoka, M., and Yoshimoto, M., 2008: Analysis of the factors that affected variations in spikelet sterility of rice plants exposed to hot summer conditions of 2007. Jpn. J. Crop Sci., 77 (Special Issue 1), 368-369 (in Japanese).
  • Hayashi, Y., Ishigooka, Y., Yokozawa, M., Toritani, H., and Goto, S., 2001: Impacts of global warming on potential characteristics of rice cultivation in Japan. Global Environ. Res., 6, 141-148 (in Japanese).
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