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J-GLOBAL ID：201202277184520892   整理番号：12A1169346

QCD和則における核子のスペクトル関数のベイズ推定

著者 (3件)： 大谷圭介 (東京工大) ,  GUBLER Philipp (東京工大) ,  岡真 (東京工大)
資料名： 原子核研究
巻： 56  号： Supplement 2  ページ： 61-64  発行年： 2012年04月 
JST資料番号： G0084A  ISSN： 0367-4169  CODEN： GEKEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： QCD sum ruleによる解析はこれまでに多くのハドロンの性質を再現する事に成功してきたが,従来,QCD sum ruleを用いて質量スペクトルを解析する際にはスペクトル関数の形を“pole+continuum”と仮定して行う必要があったが,最近,ベイズ推定に基づいたmaximum entropy method(MEM)を用いることで,スペクトル関数の形を仮定せずに解析を行う手法が作られた。本研究は,この新しい手法を用いて核子の質量スペクトルの解析を行ったものである。研究の結果,この手法が核子に対して適用可能である事を確認し,通常核子の解析に用いられてきたQCD sum ruleの一種であるBorel sum ruleよりもGaussian sum ruleの方が解析に適していることを発見した。また,poleの存在を仮定しない利点を活かして核子の二つの独立なinter polating fieldと状態との結合の仕方について調べた。更に,得られたpoleが正,負パリティどちらの状態に対応しているかを調べるためにパリティ射影を用いた解析も行った。(著者抄録)

シソーラス用語： *総和則 ,  *量子色力学 ,  *核子 ,  *スペクトル関数 ,  Bayes推定 ,  質量 ,  質量スペクトル ,  基底状態
準シソーラス用語： *QCD【素粒子】

分類 (1件)： 強い相互作用の模型  (BF02040W)

引用文献 (7件)：

• [1] P. Gubler and M. Oka, Prog. Theor. Phys. 124, 995 (2010).
• [2] K. Ohtani, P. Gubler and M. Oka, Eur. Phys. J. A 47, 114 (2011)
• [3] M.A. Shifman et al., Nucl. Phys. B147, 385 (1979); B147, 448 (1979).
• [4] D.B. Leinweber, Ann. Phys. (N.Y.) 254, 328 (1997).
• [5] D.B. Leinweber, Phys, Rev. D 51, 6383 (1995).

タイトルに関連する用語 (4件)： QCD和則 ,  核子 ,  スペクトル関数 ,  ベイズ推定