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J-GLOBAL ID：201202280108885327   整理番号：12A0372548

溶媒抽出にイオン液体を使う

著者 (1件)： 平山直紀 (東邦大 理)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 60  号： 2  ページ： 64-65  発行年： 2012年02月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水と混ざり合わない疎水性イオン液体は,溶媒抽出法における抽出相溶媒として利用できる。イオン液体中には膨大な量のイオンが存在することから,イオン液体を構成する同一電荷のイオンとの交換反応により,電荷中和のための付加的試薬がなくても疎水性イオン種をイオン液体中に抽出することが可能になる(イオン交換抽出)。また,イオン液体は揮発性がなく難燃性であるため,事故リスクや毒性,環境負荷などの点から,有機溶媒の代替物質としての活用も期待されている。イオン液体には,多くの有機化合物を抽出することができる。また,様々な有機配位子を抽出剤として添加することにより,金属イオンを錯体として抽出することもできる。

シソーラス用語： *溶媒抽出 ,  イオン液体 ,  疎水性 ,  イオン交換 ,  環境影響 ,  アンモニウム化合物 ,  第四アンモニウム ,  窒素複素環化合物 ,  フルオロリン酸塩 ,  金属イオン ,  錯体生成 ,  環境負荷 ,  イミダゾリウム誘導体

分類 (4件)： 抽出平衡,分配平衡  (CB03030H) ,  融解塩  (CB05050R) ,  イミダゾール  (CF07083X) ,  抽出  (XD02030B)

物質索引 (1件)： ビス(トリフルオロメタンスルホン)イミド

引用文献 (7件)：

• 大野弘幸. 化学と教育. 2006, 54, 90
• 高木由美子. 化学と教育. 2008, 56, 544
• 北爪智哉. イオン液体-常識を覆す不思議な塩-. 2005
• 平山直紀. 日本イオン交換学会誌. 2011, 22, 73
• 下条晃司郎. 日本イオン交換学会誌. 2011, 22, 65

タイトルに関連する用語 (2件)： 溶媒抽出 ,  イオン液体