抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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現在建設中の北陸新幹線(長野~金沢間)には,50Hzと60Hzのき電区間が存在する。東北新幹線と上越新幹線のATCは,デジタル変調信号を用いたDS-ATCに改良されているが,現在のDS-ATCは,50Hz用に開発されたものであり,60Hzには対応していない。そこで,北陸新幹線用の50/60Hzき電両用DS-ATCの技術開発を,鉄道・運輸機構,JR東日本,鉄道総研で行った。基本要件は,変調方式・電文フォーマットは現行DS-ATCを踏襲するが,駅構内および異周波電源突き合わせ区間は有絶縁軌道回路,駅中間は非共振式無絶縁軌道回路とすることなどである。技術課題とその解決について述べた。60Hz向け信号の搬送周波数の策定,試作機による伝送の確認,異周波突き合わせ区間における信号切り替え等,北陸新幹線用DS-ATCに関する基本的な開発は既に終了しており,現在実機の製作中である。フィールド試験については,これまでは有絶縁軌道回路のみで実施してきたため,金沢開業に当たっては,無絶縁軌道回路における踏込送信時の無信号時間や50/60Hz両用対応の確認を行う予定である。