抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは以前に室内での安定した飛行制御の確立を目指し,飛行船ロボットにPID制御を作用させたが任意飛行経路に対するナビゲーションを行っていない。本論文では,より安定した自律飛行巡回制御を実現するためにロボットに事前に経路教示を行い,自己位置を確認しながら誘導する手法を検討した。まず,ESSロボットチャレンジで利用されている制御回路Haluna-5hを改造し,下向きの小型無線カメラを接続したものを120リットル容のバルーン2つに取り付けることで飛行船ロボットを構成した。前記カメラの動画像情報を地上局PC(Personal Computer)に無線送信し,制御命令を生成するために地上に離散的に配置されたランドマークを認識する必要がある。実験によって形状ベースパターンマッチング方式とQRコード認識方式を比較したところ,2mの高さからの各種ランドマークに対する認識率は後者で95%以上となり,QRコードランドマークを用いて経路を巡回するものとした。また,QRコードの傾きによって角度を制御し,現在参照しているフレームと前フレームのQRコードの座標の比較によって速度を求め,認識したQRコードの面積比率の変化によって高さを算出して高度制御を行った。さらに,それら目標値と実測値の偏差が0になるように上下昇降,左右旋回,前進後退用モータのPID制御を実現した。