文献

J-GLOBAL ID：201202284872917310   整理番号：12A0385534

次代を拓く 工業材料キーワード40 単分子デバイス実現に道開く「化学的ハンダづけ」

著者 (3件)： 大川祐司 (物質・材料研究機構) ,  館山佳尚 (物質・材料研究機構) ,  青野正和 (物質・材料研究機構)
資料名： 工業材料  (Engineering Materials)
巻： 60  号： 1  ページ： 12-13  発行年： 2012年01月01日 
JST資料番号： F0172A  ISSN： 0452-2834  CODEN： KZAIA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在多用されているシリコンCMOSデバイスの微小化による性能向上も遠からず限界が見えており,次世代デバイスとして個々の分子に機能を持たせる単分子デバイスの提案がある。しかし困難な課題の1つに,デバイス機能を持った有機単分子に対し導電性高分子を1本ずつ接続して配線する技術が求められていた。其処で,新しい単分子化学反応制御法を開発した。ジアセチレン化合物(10,12-ノナコサジイン酸)の単分子膜を作成し,その上に機能を持った有機分子(フタロシアニン)を配置し,STM探針により電圧パルスを加えてジアセチレン化合物の連鎖重合反応を誘起し,機能分子に向けてポリジアセチレンを成長させて,反応活性先端が機能分子と化学反応し結合した。その結果,フタロシアニンのLUMOとポリジアセチレンのポーラロン(電気伝導キャリア)の準位が一致する特定電位差を印加した時に大きな電流が流れると期待され,本構造は共鳴トンネルダイオードとして機能すると期待される。

シソーラス用語： *分子素子 ,  *化学的加工 ,  *はんだ付 ,  *接合 ,  *導電性高分子 ,  配線 ,  *化学反応 ,  反応制御 ,  ジイン ,  単分子層 ,  窒素複素環化合物 ,  大環状化合物 ,  走査型トンネル顕微鏡 ,  プローブ ,  電圧 ,  重合 ,  ポリジアセチレン ,  反応性 ,  末端基 ,  LUMO ,  ポーラロン ,  分子エネルギー準位 ,  共鳴トンネルダイオード ,  架橋化合物 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： 単分子接合 ,  単分子膜 ,  電圧パルス ,  連鎖移動反応

分類 (6件)： 接続部品  (NA05050Z) ,  高分子固体の物理的性質  (CG02024U) ,  八員環以上の複素環化合物  (CF07120T) ,  単独重合  (CG04020S) ,  高分子と低分子との反応  (CG03020L) ,  固体デバイス製造技術一般  (NC03030V)

物質索引 (2件)： 10,12-ノナコサジイン酸 ,  フタロシアニン

タイトルに関連する用語 (6件)： 工業材料 ,  キーワード ,  単分子デバイス ,  道 ,  化学 ,  ハンダづけ