文献

J-GLOBAL ID：201202284947457492   整理番号：12A1495853

「これからの荷電膜の展望」荷電膜における対イオンの局所構造

著者 (2件)： 岡田哲男 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  原田誠 (東京工大 大学院理工学研究科)
資料名： 日本海水学会誌  (Bulletin of the Society of Sea Water Science, Japan)
巻： 66  号： 5  ページ： 262-270  発行年： 2012年10月01日 
JST資料番号： F0235A  ISSN： 0369-4550  CODEN： NKAGBU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： X線吸収微細構造(XAFS)を用いて,荷電膜や樹脂内部,水溶液との界面におけるイオンの局所構造について得られた知見を紹介した。完全に乾燥したイオン交換樹脂ではイオン交換基と対イオンが完全に会合していると考えられるが,溶媒を加えるとイオン交換基の溶媒和が進行し,対イオンの周辺構造が変化する。トリメチルアンモニウムイオン型のイオン交換樹脂によるCl^-とBr^-間のイオン交換について透過型XAFSを用いた解析から,荷電基構造や対イオンがおかれている環境によって,脱水和の割合が異なることを示した。全反射XAFSを用いた水溶液表面の単分子膜でのイオン交換反応の観察などについて説明した。

シソーラス用語： 対イオン ,  *XAFS ,  *高分子膜 ,  電荷 ,  界面 ,  *局所性 ,  イオン交換樹脂 ,  溶媒和 ,  アンモニウム化合物 ,  脱水反応 ,  単分子層 ,  アニオン ,  水溶液
準シソーラス用語： 局所構造

分類 (1件)： 高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

引用文献 (24件)：

• 井川学. イオン交換と膜透過現象. 日本イオン交換学会誌. 2008, 19, 70-80
• TIEKE, B. Selective Transport of Ions And Molecules across Layer-by-layer Assembled Membranes of Polyelectrolytes, p-Sulfonato-calix[n]arenes and Prussian Blue-type Complex Salts. Adv. Colloid. Interface Sci. 2005, 116, 121-131
• YAROSHCHUK, A. E. Optimal Charged Membranes for the Pressure-driven Separations of Ions of Different Mobilities : Theoretical Analysis. J. Membr. Sci. 2000, 167, 149-161
• ABROSHAN, H. Effect of a Monomeric Sequence on the Structure of Hydrated Nation in the Sandwich Model and Solvent Dynamics in Nano-channels : A Molecular Dynamic Study. Mol. Phys. 2010, 108, 3393-3404
• GOSWANI, A. Study of Self-Diffusion of Monovalent and Divalent Cations in Nafion-117 Ion-Exchange Membrane. J. Phys. Chem. B. 2001, 105, 9196-9201

タイトルに関連する用語 (4件)： 荷電膜 ,  展望 ,  対イオン ,  局所構造