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J-GLOBAL ID：201202287549043261   整理番号：12A1681691

集合組織による脆性き裂伝播停止靭性向上メカニズムに関する一考察

Mechanism of Brittle Crack Arrest Toughness Improvement Due to Texture

著者 (6件)： 半田恒久 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  伊木聡 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  遠藤茂 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  津山青史 (JFEスチール(株)スチール研究所) ,  田川哲哉 (大阪大学大学院工学研究科) ,  南二三吉 (大阪大学大学院工学研究科)
資料名： 鉄と鋼
巻： 98  号： 10  ページ： 548-557 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 集合組織による脆性き裂伝播停止靭性向上メカニズム解明の研究の一環として,前報のESSO試験でのシャルピー値遷移温度との相関性解析につづき,本稿では破面形態に着目して圧延工程で鋼板表面と平行に(211)面に集積させた変態集合組織(二種類)と圧延後の再加熱熱処理によりランダムな結晶方位としたもの,計三種類について,ESSO試験で得られ脆性き裂伝播停止試験体の破面(ESSO試験破面)の形態を調査した。以下の知見を得た。1).(211)面集合組織を有する鋼板脆性き裂伝播破面上に,ジグザグ進展したき裂から微細分岐した痕跡とみられるサブクラックがき裂伝播方向に対して傾いて発生していた。2)微細分岐によるき裂の応力拡大係数低減効果は,ジグザグ進展したき裂の応力拡大係数低減効果よりも大きいことが,静的FEM解析より示唆された。

シソーラス用語： 結晶方位 ,  結晶構造 ,  *亀裂伝搬 ,  脆性破壊 ,  破面検査 ,  *破壊靱性試験 ,  *応力拡大係数 ,  *圧延集合組織 ,  *Esso試験
準シソーラス用語： *圧延組織 ,  結晶方位関係 ,  亀裂伝播

分類 (1件)： 金属材料  (HC04020L)

引用文献 (16件)：

• 1) 日本造船研究協会報告書第87号,日本造船研究協会 第147研究部会,(1978).
• 2) 日本造船研究協会報告書第100号,日本造船研究協会 第193研究部会,(1985).
• 3) 低温用圧延鋼板判定基準,WES3003-1995,日本溶接協会,(1995).
• 4) S.Machida, N.Ishikura, N.Kubo, N.Katayama, Y.Hagiwara and K.Arimochi: J. High Press. Inst. Jpn., 29(1990), 341.
• 5) T.Fukui, H.Kitada, M.Tada, K.Hirota and T.Ishikawa: J. High Press. Inst. Jpn., 41(2003), 303.

タイトルに関連する用語 (5件)： 集合組織 ,  脆性 ,  き裂伝播 ,  靭性向上 ,  メカニズム