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J-GLOBAL ID：201202289391935332   整理番号：12A0688092

交通モデリングの今 交通選択行動モデルとベイズ推定

著者 (1件)： ZHANG Junyi (広島大 大学院国際協力研究科)
資料名： 交通工学  (Traffic Engineering)
巻： 47  号： 2  ページ： 15-20  発行年： 2012年04月01日 
JST資料番号： S0340A  ISSN： 0454-4595  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 交通行動とそれを表現する選択モデルについて,交通行動の特徴および人間の意思決定の特徴を踏まえて,50年近い歴史を有する交通行動学の最新研究成果を念頭に入れながら,複雑な交通選択行動モデルの推定を可能にするベイズ推定のやり方を概説する。本稿を通じて強調しておきたいのは,1)交通行動の意思決定は単純ではないこと,2)複雑な交通行動を表現する選択モデルは強い非線形性を有し,多くの場合,標準的な最尤推定法による推定が難しいか不可能であること,3)ベイズ推定は,対数尤度関数の最大化計算を必要とせず,標準的な最尤推定法と同様に統計的に望ましい特性を有するパラメータの推定が可能であること,4)ベイズ推定を容易に行うことのできるいくつかのソフトウエアが開発されており,ベイズ推定を使っていろいろな交通行動メカニズムを解き明かすことが可能になったこと,5)多くの選択モデルからどのようなモデルを使うべきかについて専門的な知識が必要であり,高度な専門人材の育成が必要であることである。(著者抄録)

シソーラス用語： *交通モデル ,  人間行動 ,  *Bayes推定 ,  *交通行動 ,  人材育成 ,  意思決定
準シソーラス用語： 行動モデル ,  *選択モデル ,  選択行動

分類 (1件)： 運転者  (TB01040V)

引用文献 (9件)：

• 1) Zhang, J., Timmermans, H., Borgers, A. and Wang, D. ; "Modeling Traveler Choice Behavior Using the Concepts of Relative Utility and Relative Interest", Transp. Res. B, vol. 38, pp. 215-234, 2004
• 2) 張峻屹,杉恵頼寧,藤原章正;"横断的及び縦断的異質性を考 慮した交通選択行動ダイナミックスの表現",土木学会論文 集,No.765/IV-64, pp.3~15,2004
• 3) Zhang, J., Kuwano, M., Lee, B. and Fujiwara, A. ; "Modeling Household Discrete Choice Behavior Incorporating Hetero-geneous Group Decision-Making Mechanisms" , Transp. Res. B, vol. 43, pp. 230-250, 2009
• 4) Yu, B., Zhang, J. and Fujiwara, A. ; "Representing House-hold Energy Consumption Behavior in Beijing with the Consideration of In-home and Out-of-home Interdepend-ence", Energy Policy, Vol. 39, No. 7, pp. 4168-4177, 2011
• 5) Zhang, J. and Timmermans, H. ; "Scobit-based Panel Anal-ysis of Public Transport Users' Multitasking Behavior", Transp. Res. Rec. Vol. 2157, pp. 46~53, 2010

タイトルに関連する用語 (4件)： 交通 ,  モデリング ,  行動モデル ,  ベイズ推定