抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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シカと自動車の衝突事故は世界各国で共通の問題であり,これを防止するためには道路上におけるシカの行動特性や出現時刻の傾向を把握する必要がある。専門家によるシカの手動検出や遠赤外線カメラの新規設置によるコストを避けるために,既存の可視光カメラにより取得された道路映像中のシカを自動で検出する手法が求められる。本文では,移動方向を考慮した高精度な道路映像中のシカ検出手法を提案する。提案手法では,まず1つ目のステップとして,背景差分により映像から動物体を抽出した後,動物体に対しシカの輪郭テンプレートとのマッチングを行う。提案手法で用いる輪郭テンプレートは3次元モデルを用いて作成することから,様々な向きのテンプレートを容易に作成可能であり,シカの画像を大量に収集する手間を防ぐことが可能になる。次に,2つ目のステップでは,検出されたシカ候補の追跡処理を行うことでその移動方向を推定し,マッチングしたテンプレートの向きに対する最終的な検証を行うことで,シカの誤検出を防ぎ,高精度化を試みる。本文の最後では,実際に道路映像を用いた実験を行い,提案手法の有効性を確認し,今後の方向性について検討を行う。(著者抄録)