抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本報では,カーボンナノチューブ(CNT)に代表される繊維状ナノカーボンの構造や機能,および繊維状ナノカーボンを樹脂に混合した複合材料のトライボロジー特性について紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)はじめに:機械部品の軽量化要求により進む金属部品から樹脂部品への転換,微細なフィラーとして直径がサブミクロンからナノメートルオーダーの繊維状ナノカーボンの研究経緯,2)繊維状ナノカーボンの分類と特徴:繊維状ナノカーボンの分類(繊維状ナノカーボンの代表的な形態として,ナノチューブ型,カップスタック型,ヘリングボーン型の3種類,VGCNF(気相成長炭素ナノ繊維)の透過電子顕微鏡写真),繊維状ナノカーボンの特徴など,3)繊維状ナノカーボン添加樹脂基複合材料の作製法,4)繊維状ナノカーボン添加樹脂基複合材料のトライボロジー特性:熱可塑性樹脂基複合材料のトライボロジー特性(各種CNF(カーボンナノファイバー)のラマンスペクトル,PS(ポリスチレン)に種々の繊維状ナノカーボンを添加した複合材料の摩擦係数と添加量および比摩耗量との関係,しゅう動面のSEM像,PBT(ポリブチレンテレフタレート)に繊維状ナノカーボンを添加した複合材料の摩擦係数と添加量の関係,PA(ポリアミド)66に繊維状ナノカーボンを添加した複合材料の限界pv特性(pは臨界接触面圧,vはしゅう動速度)など),熱硬化性樹脂基複合材料のトライボロジー特性(PI(ポリイミド)に繊維状ナノカーボンを添加した複合材料の限界pv特性,PIに繊維状ナノカーボンを20wt%添加した複合材料のステップロード摩擦試験結果)など。